ピースウォーカー・前
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に損傷させるなりで、あの暴れ馬を封じ込めるしかない」
『了解や。こっちのこと気遣った戦術を考え出してくれてありがとな。ところで、そこにいるなのはちゃんがクローンだったなんて私ら初耳やで?』
「それは何というか、私達もついさっき知ったばかりだけど一応悪いとは思ってる。ただね、クローンだからって彼女を責めるのはお門違いだよ?」
『それぐらいわかっとる。私らの知るなのはちゃんとは再会していなかった、という点に多少思う事はあるけど、誰にも悪気は無かったのは重々理解しとるよ。オリジナルじゃないから責めるなんて心無い真似は誰もせえへんって』
「ん〜でもなんか微妙に気になる言い方で、ちょっと不安があるな。私はむしろこっちのなのはの方が信用に足る人物だと思ってるけど……ま、その辺のケジメはこの事態を終わらせてから、追々どうにかしていこう。それじゃあ各自、やる事は今言ったから……行動開始!」
マキナの発破を受けてジャンゴ達もサヘラントロプスの方へ向かい、回避し続けてたはやて達も完全に破壊しない範囲で攻撃を再開した。移動中、ふとフェイトがマキナに尋ねる。
「それにしても、リニスの時とは違ってずいぶん助ける気に満ちてるね。どうして?」
「え、当然でしょ。まだ生きてる奴を助けようとするのが何かおかしい?」
「ううん、そんな事は無いけど……」
「まぁ、アレだ。アンデッドや死体は無理だけど、生者ならまだ手の施しようがある。それに……」
「それに?」
「救出できたら八神から高い追加報酬をふんだくってやろうかとね、ドヤ顔で」
「だろうと思ったよ!」
こんな時でもちゃっかりしているマキナを見て、フェイトはこの事件が終わった後に頭を悩ませるであろうはやてに同情した。隣で聞いてたなのはは「アクアソルやゼータソルの特許料でこれからマキナちゃんの財布にはお金がずっと入ってくるのに、まだ稼ぐつもりなんだね……」とつい苦笑する。
そんなやり取りもつゆ知らないはやて達と合流すると、
「待たせたな!」
すれ違いざまにマキナがそう告げ、同時にジャンゴ達もサヘラントロプスとの戦闘に入る。オリジナル・なのはの存在が露見したからか、先程より人間に近い動きで翻弄するサヘラントロプスに対し、バインドが使える者はバインドで、使えない者は脚部や武装を中心に攻撃。そしてマキナとシャマルは隙を見ては検査魔法で生命維持装置を解析していき、情報を集めていく。
しかしオリジナル・なのはの命が掛かっている以上、威力も攻撃箇所も慎重にならざるを得ず、更に装甲が想像以上に頑丈なのと、時々発動する防御魔法のせいでダメージが今一つ通らずにいた。その上、チェーンバインドやリングバインドでサヘラントロプスの腕や胴体を絡めとり、必死に抑えようとして
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