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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
幕間 15話「昔の狐娘、犬さんと出会う」
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張って食べないと飢え死にだし……あれ?この匂いは何だろう!
……わぁ……なんか北から凄く良い匂いがする……。肉を焼いて調味料かけた感じの匂いだぁー!
ご飯を恵んで貰わなきゃ!
元気を取り戻した私は、北へと向けて走った。飢えて力が出ないと思ったのに力が漲っている。
30分ほど走ると――骨付き肉を直接、炎で炙って焼いている現場が視界に映る。
イノシシの大きな頭が転がっているから、きっとイノシシ肉だ。美味そう。
骨付きの肉の周りに、たくさん解体された肉があって、木々に血が付着して勿体無い。
血ってかなり栄養があって健康に良いのに、飲まずに捨てるなんて酷い……ミルクと一緒に飲めば、あんまり気にならないのにぃ……。


「もっふ?」

それらの肉を……背が低いし一歳児かな?
銀色の犬耳と、ピチピチで新鮮な尻尾が似合う、小さい少年が次々と肉を焼いて、豪快に頬張って食べていた。
そして、思い出す――ここは森。猪を狩ったりしたら狩猟税を課されて、酷い結末へと至る事を――

「だ、駄目だよ!
勝手に狩猟したら奴隷にされちゃうよ!
……って、そんなに小さいのに、どうやって猪を倒しているの!?
お姉ちゃんにもやり方教えて!ひょっとして凄腕の相棒さんがいるの!?
お腹が空いて辛いの!食べさせて!」

でも、そんな酷い現実より、今すぐ空腹を満たす事を優先したいと思った。
目の前に美味しそうな肉があるから、もう耐えきれない。
お腹がグゥーグゥーと鳴って、理性という鎖が吹き飛ぶ寸前。
物欲しそうに、涎を垂らして肉を見つめると――

「もっふぅ……?」

首を傾げた一歳児が、大きな大きな骨付き肉をこっちに差し出してきた。
とても一人じゃ食べられない量だよ。
というか猪一匹いれば、鍋に入れて肉汁を無駄にせずに調理すれば……二か月分の食料になるよね……。
なんて勿体ない食べ方をしているんだろう。それとも困らないくらい、肉を狩りまくっているから無駄が多いのかな?
私は有り難く受け取って見た。骨付き肉に齧りつく。
口内に、肉汁が滴り落ちて美味しい。タマネギソースかな?肉と調味料の組み合わせが絶妙で、甘くて美味しい肉の味わいがたまんないよぉ……。
私のお腹が空腹すぎて美味しすぎる。こんな肉、食べた事がないよ。
もうこれって、アレだよね?

「やったー!私、人生で初めて賄賂もらったよー!
口止め料って事だよね!ありがとうー!
お肉美味しいよー!狩猟の事は黙っておくね!」

「もっふふ!」

……1歳児に食べ物を恵んでもらっている現実は忘れとこう……。
プライドなんて要らないよ。今、必要なのは美味しい肉だよ。
将来、お嫁さんになるなら、こういう生活力があってワイルドな男の子がいいなぁ……。
飢える心配がない生活
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