暁 〜小説投稿サイト〜
ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
14話 幕間 謎の食文化
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がどんどんできている!?
ま、まさか!?ボッチャマに神様が本当に憑依しているのか!」

「見ろ!神が作りもうた器と箸だ!
つまり!これなら食事の際に使っても良いという事になる!」

宗教的には、これで全ての問題を解決だ。完璧すぎる説明だ。
どうせ、モフモフ神とやらを復活させるために、宗教団体を作る予定だし、今から頑張っても問題はないはずだ!
……
……
……
……ふぅ、一つの木から、数えてないが、恐らく数百個の器を作れた。
良い運動をしたよ。僕は異世界の食文化を発展させるために、この素晴らしいモフモフな世界に転生したのかもしれない。
それにしても、セバスチャンの反応がないな。
後ろを振り返ってみると――白目を向いて立っている執事さんが居たじゃないですかー。

「……あれ?」

可笑しいな、気絶したら倒れるはずだ。
なぜセバスチャンは立ったまま白目を向いているのだろうか?
いや、よく見たら……呼吸してないな。寝ている時の老人って、めっちゃ煩い寝息を立てるはずなのに、音がしないぞ?

『立ったまま死んでますぞ……』
『年寄りには衝撃が強すぎたんだ……』
『人間さんって身体が脆いお……』

そうか、死んだのか。
じゃ、明日から執事の仕事はホワイトにプレゼントしよう。
可愛い狼娘とか素敵だな、うん。変態発言が残念だが、あれはあれで良い娘だ。

『らめぇー!獣人の少子化を解決できる人材なんですよー!』
『助けるべきだお!』

仕方ない。獣人の未来のために人間を救おう。
僕は握りこぶしを作り、軽めにセバスチャンの胸を殴った。
その衝撃波が停止した心臓に伝わり、すぐにドクンドクンッと活動を再開し、全身に血液が流れた。
セバスチャンの白目が元の正常な青い瞳へと戻る。

「……今、死に分かれた、昔の妻に、会えました。
なるほど、確かに坊ちゃまは神なのかもしれない……」

『おいこら、獣娘を嫁にする前に、人間も嫁にしてたんかい!
獣娘の嫁と愛人は全員生きているだろ!?』
『凄いハーレム男だお……尊敬するお……』

セバスチャンが改心して、僕に右手を差し出してくる。
どうやら、僕を神だと信じてくれたようだ……なにそれ怖い。
簡単に神様だと信じるなんて、純粋すぎる男だな……。
何故だか好感を持てるぞ、セバスチャンとやら。

「……じゃ、今日から食器使おうな」

「分かりました坊ちゃま」

『ひでぇ展開だ』
『自分の事を神だと僭称する奴なんて、そうは居ないぞ……大抵、預言者ポジションを維持するだろ……キリストさんを見習えよ……』

セバスチャンは、地面に積まれた箸とスプーンを手にとった。だが、どう使えば良いのか分からず混乱しているようだ。
一分ほどすると僕に聞いてくる。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ