暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Cその日、ミッドチルダ〜Mission failed〜
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構える体勢を取る。

――弓神の狩猟(コード・ウル)――

創り出すのは魔力の弓、そして槍の如く長い1本の矢。矢を番え、「そら往け!」羽根から指を離して射る。ウルはある程度進むと、ロックオンした対象の数だけ分裂して一気に蹂躙する。超高速でU型へ突き進むウルは、U型の反撃や迎撃を許すことなく着弾し、次々と爆散していった。

「迎撃完了」

「格好つけてないで、早くここから出してよ」

ぷんぷんと頬を膨らませていたアリシアがドンドンと結界を叩いた。ヴァイスも「お願いします」小さく頭を下げた。

――破り開け(コード)汝の破紋(メファシエル)――

障壁・結界の破壊効果を有する術式メファシエルを付加した右拳の拳打で、アリシア達を捕らえている結界をガツンと殴って叩き割ってやる。

「ふは〜。ありがとう、ルシル」

「どうもっす」

「ああ。とりあえず、下に降りようか」

アリシアとヴァイスに対象を浮遊させる魔法フローターを掛け、ゆっくりと地面へと降ろしつつ、リヴィアとディードを抱え上げた俺も屋上から飛び降りた。すると「ル〜シル〜!」結構ボロボロになってしまっているアイリが抱き付いてきた。

「ねえねえ! アイリ、すごく頑張ったよ! 褒めて!」

「良く頑張ってくれたな、アイリ。偉いぞ」

リヴィア達を地面にそっと降ろしてからアイリの頭を撫でると、「えへへ〜♪」本当に嬉しそうに破顔した。さぁアイリはどうしようか。はやて達の元に置いていっても、どんな手を使ってでも追いかけて来そうだ。それはともかくとして、「ザフィーラ。軛を解除してくれ」遅れて歩み寄って来たザフィーラに頼む。

「いいのか?」

「問題ない。即座に俺が捕縛し直す」

「承知した。アイリ、お前の氷結の軛も解除しろ」

「ヤー」

鋼の軛が解除されると、その中からアイリの氷結の軛が現れ、それも上の方からゆっくりと消えて行き、「シーリングバインド」をスタンバイ。そしてメガーヌさんと、ルーテシアを横抱きに抱えたガリューの上半身が見えたところで発動。

「ぅく・・・!」

メガーヌさんとガリュー、もちろんルーテシアも個別に捕らえた。リヴィアと違ってメガーヌさんとルーテシアはスキルを保有しない純粋な魔導師。魔力の結合を強制的に解除するシーリングバインドは正に魔導師殺し。女性であるメガーヌさんと気を失っているように見えるルーテシアは最早逃れられないだろう。ガリューには特別に「レストリクトロック・・・!」を追加。

「リヴィア! ディード、オットー!」

「六課襲撃犯はこれで全滅です、メガーヌ准陸尉。大人しく投降してくれませんか?」

メガーヌさんの記憶が無いのがレーゼフェアによる魔術か、プライソンによる施術か、それを
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