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提督はBarにいる。
惚れた弱味
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司令。私達も休みましょうか。」

「え〜?まだ飲んでから……」

 瞬間、夕雲がクルツの耳を引っ張った。

「司令ぇ〜?行きますよ〜?」

「ハ、ハイ……。」

 ズリズリと引き摺られていくクルツを眺めていると、夕雲が振り替えって微笑んだ。

「提督さん?でも、いずれはその気持ち、伝えてあげて下さいね?その娘はずっと、待っているハズですから。」

 そう言い残し、クルツ達も出ていった。部屋には、俺一人を残して。

「随分と、難儀な課題を残してくれたモンだぜ……。」

 頬杖突いてブスッとした顔で、頭が痛いのを感じながら俺はいやに苦く感じたウイスキーを、一気に胃袋に流し込んだ。
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