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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#33
星魔の絶戦 千変VS星の白金〜PHANTOM BLOOD NIGTMARE XV〜
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事態にシュドナイの視界が反転、文字通りの反転、
得体の知れない力に全身を引っこ抜かれ、
そこから横向きに高速で吹き飛ばされる。
 ガブギッ! と、スタンドのボディに喰い込んだ牙の大部分が殺ぎ落ち、
先に飛ばされたシュドナイ本体を追いかけ空中で大きく(たわ)んだ。
 変換された力、瞬発的な円運動、キレ、タイミング共に
ヴィルヘルミナを蒼白させるに充分な投擲技。
 流星の 「流法(モード)」 『流 星 群 漣 綸(スター・スパイラル)廻 流(カイル)
 海上で見せた縦回転とは違う「横回転」、
さながら螺旋を巻く飛竜の如くシュドナイの躯は大気の乱流に呑み込まれ
巨大な風穴を開けながらビル5つを貫き、
最後に倒壊した残骸の下敷きになってようやく止まった。
「フッ――!」
 ソコから距離300メートルの位置、鋭気一閃、
硬直して引き締めたスタンドのボディを更に収縮させ、
その高圧力で喰い込んだ牙が傷口から噴出される。
 エリザベスが “波紋” で行った身体強化とは
また系統の違う原初的な(わざ)だが、
スタープラチナ程のパワーを有するスタンドなら、
その強度を鋼鉄並に化しめるコトは充分に可能。
尚かつ弾性に富むボディは敵の刃や牙に絡み付き、
その殺傷力を著しく減衰せしめる。
 訓練時、シャナが纏った黒衣、 “夜笠” を
硬質化させていた事にヒントを得て開発された業であるが、
その効果は顕著、生まれ持ったパワー、スピード、精密性に
胡座(あぐら)をかかず弛まぬ研鑽に拠って生み出された新境地。
 現在(いま)遠方にて新たなる 『剣技』 を炸裂させた少女と同様、
“この二人” は戦えば戦うほどに 「成長」 していく。
 一方が抜きんでれば他方がそれを追いかけるといった具合に、
相乗効果を発揮しながら更なる “高み” へと駆け昇っていく。
 これもまた 『運命』
 相性、恋情、そういったモノより深い、真実(ほんとう)(つながり)
 鋭く研ぎ澄ましたスタンドの両眼が倒壊したビル、瓦礫の山を捉えた。
 捻じ曲がったコイル鉄筋を剥き出しにしたコンクリートを爆散させて、
無傷の男が破れたダークスーツに罅割れたサングラスをギラつかせて姿を現す。
 しかしその惨憺足る風貌はものの数秒で不気味に濁った紫色の炎に修復される。
 火の粉ではない、自在法でもない、有り余る無尽蔵なパワーを
無造作に放出し事に充てる純粋な再生力。
 余計な策や小細工を一切遣わない、
自身に与えられた生来の力のみで勝負する。
 初めて出てきた、正統派の紅世の戦士。
――トクン、
 さながら、アラストールとでも対峙しているかのような
(機会があれば一度手合わせ願いたかったが)
身体の全細胞が弛緩す
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