巻ノ六十八 義父の病その十二
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行ってもらう」
「朝鮮に」
「そして武具や兵糧のことを仕切ってもらい」
「軍の目付もですな」
「頼む」
そちらもというのだ。
「御主達にな」
「畏まりました」
「天下のことはじゃ」
二人がいない間の内の政はとだ、秀次は言った。
「太閤様をお助けしわしとじゃ」
「内府殿ですな」
家康だ、彼は内大臣になったのでこう呼ばれているのだ。
「そして」
「前田殿じゃ」
「お二人が為されますか」
「太閤様をお助けしてな、実はな」
秀次は大谷にさらに話した。
「わしが唐入りの軍勢の采配を執る話もあったが」
「それは、ですか」
「今のところはな」
「実際にはなっていませぬか」
「そうじゃ」
こう話すのだった。
「だからな」
「我等が行き」
「軍勢を頼む」
「それでは」
「佐吉もおる」
大谷にだ、秀次はまた告げた。
「だからな」
「無理はせずにですか」
「やれ、よいな」
「わかり申した」
大谷は秀次に畏まって応えた、そしてだった。
彼は石田と共に朝鮮へと向かった、そのうえで軍監として動くのだった。
巻ノ六十八 完
2016・8・6
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