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IS《インフィニット・ストラトス》〜鉄と血と華と〜
第一話 彼の名は――
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「此処が『IS学園』……か」


IS学園と呼ばれる学園の校門にて、少年がふうと声をあげて荷物を下ろす。


「……随分とでかいんだな」


後は迎えを待つだけ。ふと少年は数日前の事を脳裏に過らせる。








何処かの、アリーナのような施設にそれは居た。白く、頭部には黄色のアンテナと緑の双眼。無機質なそれは片手に身の丈はある鉄の塊を肩に携えてその時を待つ。


「……来たか」


振り向くと、手足に緑の装甲を見にまとい、バイザーを付けた女性が。

彼女が纏っているのは『インフィニット・ストラトス』。他の如何なる兵器を寄せ付けない絶対防御、経験を重ねる事で自己進化するコア……世界の軍事的事情を大きく覆した、兵器の頂点に立つマルチパワードスーツであり、まさに最高峰の兵器である……が。欠点の“女性しか扱えない”という点を除けばであるが。この特徴故に、女尊男卑の風潮が広まり世界のバランスも大きく変えることになってしまったのが現状だ。

だが、ここにいる存在もその特徴を覆してしまうのであるのだが。


「……」


緑のIS『ラファール・リヴァイヴ』を正面に捉え、深く腰を落とす白きIS。


「……」


女性は何もない所からアサルトライフルを取りだし白きISに向けて引き金を引く。


「ッ……」


前のめりになり、背、腰、脚にそれぞれあるバーニアを吹かし避けつつ移動する。照準を定め、幾ら撃とうとも白きISには当たらず接近を許してしまい


「ふっ」


懐に入りメイスを突き上げる。


「チッ、浅いか」


思わず舌を打つ。メイスはアサルトライフルを持つ腕に当たり、装甲は潰れたまらず女性は後ろへ下がろうとするが


「逃がすわけないだろ」


首を鷲掴みにし、地面に叩き伏せるとメイスを胴目掛け叩き付ける。何度も何度も、緑の破片が散らばり、女性が抵抗する様を見せなくても。

暫く叩き続けると、何処からか


「ミーくんストーップ!」


そんな声と共に白きISは動きを止め、回りの景色が様々な機械が並ぶ部屋へと変わっていく。さんざん叩きのめした女性の姿は無く、代わりにあるのはボロボロに大破した無人の機械人形だけだ。

ふとバタバタと足音を立てながら、こちらに来る束の姿が目に写り


「どうしたの、束?」

「どうしたもないよー!あーあ、折角の束さんのスペシャル訓練機がめちゃめちゃ」

「うん、あんまり強くなかったからもっと強いのお願い」


白きIS『バルバトス』は待機状態という形態になり、乗り手の姿が露になる。黒い髪に束より低い背の少年だ。


「ミーくんこれで何機め?」

「2機
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