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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜午後の部、特訓の成果、夜の散歩〜
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!・・・・・・・飛んで行ってしまった・・・・・」

「おお、美しい翼だな」

「星!そこにいたならどーして止めてくれなかったのだ!!」


愛紗が見上げる先には見張り台で酒を飲んでいる星がいた。


「まぁまぁ落ち着け。ほら、これでも呑め」

「いつから飲んでるのだ、おぬしは」

「それこそ気にするな。呑んでもないと、怒りが溜まってしまうぞ?」

「・・・・・ふう、それもそうだな」


そう言って星の隣に座り込み、少しだけすする愛紗。

見上げる先には満天の星。
そしてキラキラと蒔風の羽根が輝いていた。


「美しい翼だったな」

「そうだな。だがあんなことに使われては困るぞ」

「いやいや、私としてはとても面白くなってきたぞ?今一度、舜とは論議を交えたいものだ」

「そういえば・・・・舜が言うには「奴」とやらは今日来るはずでは?」

「来ないのならばそれでもよいではないか。彼がいれば大丈夫だろう?」

「そうであるといいがな、ふぅ・・・・・・」








一方上空、一刀と蒔風


「うおーーーー、飛んでる・・・・」

「この世界に翼人の伝承は一般には無いっぽいからな。いやーーー、羽根を伸ばすとはまさにこのこと」


一刀は蒔風の背に乗っている。
風を受け、一刀は上着を脱いでいる。

「にしてもあっついなーーーー」

「そうだねぇ。大体秋くらいなのにねぇ」

「蒔風はいろんな世界を回ってるんだろ?何か面白い世界なかったのかよ」

「面白い世界っつったらそりゃ全部さ。面白くない世界なんかないよ。っと、一旦降りるか?どこがいい?」

「じゃあ郊外にある川にいこう。いいところなんだ」


一刀の提案に乗り、蒔風たちはスイーーーっと飛んで行き、森の中の川に着いた。
小さな滝のようにもなっており、そばにある大きな岩がいい感じの形をしている。


「いいなここ。静かだ・・・・月が明るい」

「な?お気に入りなんだ、ここ」


そう言って二人で話し始める。


「世界について、ねぇ・・・・・一つだけ言えるのは、消えていい世界なんてないってことだな」

「それが・・・・誰かのエゴで作られた・・・・こんな外史でもか?」

「誰かのエゴ?」

「この世界はある程度オレの思い通りになるって左慈が言ってたんだ。だから時々嫌になる。彼女達の想いも、オレの都合でああなったのかな・・・って」

「一刀・・・・・・このバーーーカ。喰らえデコピン」

「バ!?アタっ!」

「お前はその事実を知ってさ、どう思ったよ」

「そんなんじゃないと思った。だけど、そうだったらと思うと、やり直したくなったよ」


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