第2章:異分子の排除
第38話「お買い物」
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「まぁ、さすがにそこまで似合わないって事はないだろうよ。」
「...そうですよね。」
「...なんの話だ?」
そんな二人の会話に弾が割り込む。
「いや、桜さんの水着の話。」
「俺の見た目がアレだからな。似合わない場合が多いんだよ。」
“ほら”と言って括っておいた髪を降ろす。
「た、確かに...。」
「さすがに骨格とかは男性だから、上半身裸ともなれば女性には見えんさ。」
「逆にそこまでしなければ男性に見えないのがおかしいんですが...。」
秋十のいう事はごもっともであるが、生憎生まれつきなのでどうしようもない。
「弾君はいいのか?」
「えっ、俺は...まぁ、家にあるのがまだ使えるので。ホントに今日のは蘭の付き添いなだけでしたから。」
「...なんか、付き合わせちまって悪いな。」
「あ、いえいえ!...蘭が楽しめる方がいいですからね。」
桜の言葉に弾は謙遜する。
「じゃあ、俺はこれにしておくから、後で買っておいてくれ。」
「あ、了解です。...ってどこに?」
「ちょっとな。」
どこに行くかははぐらかし、桜は秋十達と別れてある場所へ向かう。
「....一緒に見る...って訳じゃないのね。」
「ふむ...では私も買いに行ってくる。」
「あ、元々それが目的でしたものね。」
結局尾行してついてきた三人はそんな会話をする。
「どっちを見てようかしら...。」
「混ざればいいんじゃないか?」
「しかし、それだとせっかくつけてきた意味が...。」
そこまで言って鈴とセシリアはふと違和感を抱く。
「...あれ?今のセシリア?」
「いえ、私ではありませんけど...。」
そこで唐突に肩を叩かれ、後ろを振り向くと...。
「よっ。」
「「っ―――!?」」
桜がそこに立っていた。
「い、い、いつの間に!?」
「ついさっきだ。なんだ、二人とも気づかなかったのか?」
驚く鈴に対し、ラウラが答える。
ちなみにラウラは買いに行こうとした際に桜を見つけていた。
「...あー、言っておくが、レゾナンスに着いたあたりから気づいていたからな?」
「嘘っ!?」
「...まぁ、桜さんならおかしくないですわ...。」
驚く鈴と、“桜だから”と納得してしまうセシリア。
「秋十君とマドカちゃんは買い物で少し浮かれているからな。...言っておくけど、普段なら二人も気づいていたからな?」
「...そうなのね...。」
「それで、結局どうするんだ?」
買い物に混ざるのか、桜は改めて聞く。
「...タイミン
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