第2章:異分子の排除
第38話「お買い物」
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事は“兵器”や“乗り物”ではなく、“翼”として見ているんだ。」
「...蘭にも、同じ気持ちで接してほしいのか?」
「強制はしないけどね。でも、そういう想いで作られた存在だっていう事は知っておいてほしい。...もちろん、“兵器”として危険に繋がる存在だという事もね。」
「....そうか。」
少し離れた所で談笑する女性陣の中の蘭を眺めながら、弾は静かにそう呟く。
「強くなったよなぁ、秋十。」
「まぁ...な。まだまだ足りないと思っているけど、これも弾たちのおかげだ。」
「...そんな事ねぇって。」
謙遜する弾だが、実際秋十の言う通り、弾たちがいなければ今の秋十はいない。
「...そういや、あいつの事は大丈夫なのか?」
「あいつ...?」
「...お前の兄だよ。俺は認めたくないがな。」
嫌な顔をしながら弾は秋十に聞く。
弾も一夏の話題をするのが嫌なのだろう。
「あいつか...。まぁ、ほとんど気にしてないな。自業自得だし。」
「ん?何かやらかしたのか?」
「口外できないから詳しくは言えないが...まぁ、やらかして自室謹慎になっていた。今はもう期間は過ぎているけどな。」
「....まぁ、あれだな。ざまぁみろだな。」
弾もまた、一夏によって嫌な目に遭ってきたので、その事に清々する。
「さて...と。桜さんも出てきたみたいだし...ってあれ?」
「なんか、人増えてね?というかあれ鈴じゃねぇか。」
店から出てきた桜たちを見て、二人はそういう。
「ああ。もう一人はクラスメイトだ。どうして...っていうか、いつの間に...。」
「やっぱ女子のレベル高いな...。金髪美少女って...。」
何かを話して千冬と山田先生の二人と別れる桜たち。
それを見ながら二人はそう漏らした。
「お待たせ。二人は他にも用事があるから別れてきた。」
「それはいいんですけど...どうして鈴とセシリアが?」
「ん?俺たちが買い物に行くのが気になってついてきたんだ。」
“終始気づかなったのか?”と言われる秋十。
「え、えっと...。」
「あはは...。」
どう答えればいいのかわからずに、鈴とセシリアは苦笑いする。
「という訳で、今から二人も同行するからな。」
「は、はぁ...。」
段々と人数が増えていく事に、秋十は少し苦笑いする。
「...いいのか?鈴の奴が同行して...。」
「...大丈夫だろ。ほら、あれを見てみろって。」
心配になった弾に対し、秋十が示したのは蘭とマドカの方。
二人は、いつの間にか打ち解けたのか、普通に会話をしていた。
「....何とかなる
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