鰻はとかく難しい
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
る。肝焼きである。
「ん〜♪鰻がジューシーで美味しいっぽい〜。」
「それに、しば漬けや山椒の佃煮がくどくなくしてくれますね。」
「だろ?結構美味いんだよな、それ。」
そう言いながら、俺も肝焼きにかぶりつく。うん、ほろ苦さとタレの甘辛さが絶妙。いい肴だわ。今回は自分で焼いた蒲焼きを使ったが、スーパーで売ってる鰻の蒲焼き、なんなら穴子の蒲焼きでも美味しく作れるぞ。その時は、酒を軽く振ってからレンジでチンするとふっくらと仕上がる。
「んへへぇ、世界がグルグルっぽい〜…」
「あらあら、飲ませ過ぎましたかね。」
見ると、一升瓶は空。二人でほぼ五合ずつ飲んだ計算か。上善は飲みやすいが決して度数が低い酒ではないからな。
「では、夕立ちゃんは私が送って行きますね。提督、お休みなさい。」
「おぅ、また明日な。」
むにゃむにゃ言いながら眠っている夕立を背負って行く神通を後ろから眺めていると、何故だか本当の姉妹のように見えてくるから不思議だ。まぁ、そろそろ呑兵衛共が二次会に此方に来る頃だろう。時刻は午後11時を指していた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ