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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
21話『タッグマッチ』
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えたのがそれである。
 モニターに映る試合を観ながら会話を交わす千冬と真耶。

「そうだとしても他人が其処まで合せてくれる織斑君自身がすごいじゃないですか? 魅力の無い人間には誰も力を貸してくれないものですよ。それに五峰君も訓練も無しであそこまで動きを合わせる事でできるなんて、それだけでも本人の技量が高いってことですよ」

「まあ…………そうかもしれないな」

「それにしても、学年別トーナメントの急なタッグ形式への変更はやっぱり先月の事件のせいですか?」

 そう真耶が話題を変える。

「今年の新入生には第三世代型のテストモデルも多いからな。不意の襲撃にも対応できるよう、より実践的な経験を積ませるのさ」

「なるほど」

 千冬の言葉に真耶は納得したと言う様子で頷く。だが、千冬は四季の映像を見ながら考えを巡らせていた。

(やはり、あいつには実戦経験……それに近い物を豊富に経験している)

 千冬の目には四季の持つ咄嗟の事態への対応力の高さ、それは軍人であるラウラよりも高いようにも見える。
 ……千冬は知らない事だが、デジタルワールドでの冒険とエルガとの戦い、この二つ冒険での経験が四季の血肉となっていると言う事だろう。





 アリーナ

「これで決める!」

「ちょろちょろと目障りな……」

 一夏は零落白夜を発動し……一気にラウラとの距離を詰める。そんな一夏を迎え撃とうとワイヤーブレードを射出するが、

「させないよ!」

 シャルロットが一夏に当たりそうな起動のワイヤーブレードを迎撃する。それによって一夏は何の憂いも無くラウラへと真っ直ぐに進む事が出来た。

(ありがたい! シャルが迎撃してくれたお蔭で!!!)

「ちっ! 小癪なっ!」

 そんな一夏にラウラは忌々しげに舌打する。

「しかし、無駄な事! AIC(慣性停止能力)の前では……」

「良いのか? オレ一人に集中して?」

 一夏へと手を翳し、AICを使おうとした瞬間、一夏がそう問いかける。返答が返って来る事等期待していないが、一夏に意識を集中しようとしていたラウラの表情が変わる。シャルロットの行動によって、だ。

 意識が一夏だけに向いた瞬間、ラウラの後方に回り込むとレールカノンを狙ってビームマシンガンを撃つ。それによって一夏に意識を集中していたラウラは無防備にそれを受けてしまう。

「くっ! (レールカノンが……!)」

 レールカノンを破壊された瞬間、一夏へと向けていた意識が途切れ、一夏がAICから開放される。

「一夏ぁ!」

「おう!」

 最後の一撃とばかりに零落白夜を発動し、雪片を振り上げる。

(四季から教えてもらった! AICは停止させる対象に集
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