暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第11話 幼馴染み、怒ります!
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
も、いいでしょ? 二人仲良く消えるのだから」

 クソッ・・・・・・レイナーレを見ると、夕麻ちゃんの影がチラついてしょうがねぇ!

「兵藤くん! ここでは不利だ!」

 下のほうから、木場の叫びが聞こえるが、俺の耳には入ってこなかった。

「・・・・・・夕麻ちゃん・・・・・・」
「あら、まだその名で呼んでくれるのね」
「・・・・・・初めての彼女だったんだ・・・・・・」
「ええ。見ていて、とても初々しかったわよ。女を知らない男の子は、からかいがいがあったわ」
「・・・・・・大事にしようと、思ったんだ・・・・・・!」
「うっふふ、ちょっと私が困った顔を見せると、即座に気をつかってくれたよねぇ。でもあれ、全部私がわざとそういうふうにしてたのよぉ。だって慌てふためくあなたの顔、とってもおかしいんですもの!」
「・・・・・・俺・・・・・・夕麻ちゃんが本当に好きで・・・・・・初デート、明日夏と相談しながら念入りにプラン考えたよ・・・・・・絶対にいいデートにしようと思ってさ・・・・・・」
「アッハハハハハ! そうね、とても王道なデートだったわ。──おかげでとってもつまらなかったけどね」
「・・・・・・夕麻ちゃん・・・・・・!」
「夕麻──そう、あなたを夕暮れに殺そうと思ったから、その名前にしたの。なかなか素敵でしょう? なのに死にもしないで、すぐこんなブロンドの彼女作っちゃって──ひどいわひどいわ! イッセーくんったらぁ! またあのクソおもしろくもないデートに誘ったのかしらぁ? あっ、でも田舎育ちの小娘には新鮮だったかもねぇ! 『こんな楽しかったのは、生まれて初めてですぅ!』とか言ったんじゃない? アッハハハハハ!」

 そこで俺は我慢の限界を迎え、怒声を張り上げる!

「レイナーレェェェェッ!!」
「腐ったガキが、その名前を気安く呼ぶんじゃないわよ! (けが)れるじゃない!」

 こいつのほうこそ、よっぽど悪魔じゃねぇか!

「ハァッ!」
「クッ!」

 レイナーレが槍を高く掲げ、勢いよく突き刺そうとしてきた!
 アーシアを抱えて身構えた瞬間──。

 バシュゥゥッ!

「ッ!? 明日夏!」

 俺たちの間に明日夏が割り込み、レイナーレの刺突を掴んで止めていた!

「チッ。また、あなた?」
「明日夏・・・・・・!」
「──行け、イッセー」
「でもっ!」
「──いいから、行け。ここじゃ、アーシアが危険だ。俺たちの目的はアーシアを助けることだ。まずやるべきことは、アーシアを安全な場所に連れていくこと──そうだろ?」
「・・・・・・わかった」

 俺はアーシアをお姫様抱っこし、階段を一気に飛び降り、祭儀場の出口めがけて駆け出す!
 途中で神父たちが立ち塞がるが、木場と小猫ちゃんが道
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ