第1章
旧校舎のディアボロス
第11話 幼馴染み、怒ります!
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、非常によく似合っていた。
「なぁにぃッ! うちと張り合ってコスプレ勝負ぅ!?」
ミッテルトが対抗心を燃やしていた。
あれって、やっぱりコスプレだったんだ。
でも、朱乃さんのは、コスプレというよりも、私たちの戦闘服に近いものを感じた。朱乃さんって、元々そういう家系の生まれなのかな?
「ハッ!」
朱乃さんが印を結んだ瞬間、このあたり一帯が結界で隔離された。
「結界だと!?」
「クッ!?」
「これって、かなりヤバくねぇ!?」
自分たちが閉じ込められた事実に、堕天使たちは焦りを見せ始めた。
「うっふふ、この檻からは逃げられませんわぁ」
朱乃さんが恍惚した表情で指を舐めていた。
・・・・・・朱乃さん、Sモードに入ってますね・・・・・・。
「貴様ら、最初から!?」
「ええ。あなた方をお掃除するつもりで参りましたの。ごめんあそばせ」
「うちらはゴミかい!?」
部長が不敵に堕天使たちに告げる。
「おとなしく消えなさい」
だが、それを聞いた堕天使たちはなぜか、余裕を取り戻していた。
「フン、せいぜい余裕ぶっているがいい」
「儀式が終われば、貴様ですらかなう存在ではなくなるのだからな」
それを聞いた部長は完全に得心がいった様子だった。
「やはり、あなたたちを従えている堕天使は、あのシスターから神器を奪うつもりなのね」
「その通り。自分も他者も治療できる治癒の力を持った堕天使。レイナーレ姉さまはまさに至高の堕天使になるってわけ」
「そうなれば、堕天使としてあの方の地位は約束されたようなもの」
「そして、あなたたちはその恩恵にあやかろうというわけね?」
「あの方はそうしてくると約束してくれたのでな。だが、そのためには、貴様らの存在を許すわけにはいかないのだ」
「それはつまり、あなたたちは上に黙って、独断で行動していると?」
「だとしたら、どうする?」
明日夏兄の推論は的を射ていたみたいだった。
「そう。それを聞いて安心したわ。これで心置きなく、私の管理するこの町で好き勝手するあなたたちを消し飛ばすことができるのだから」
部長は大胆不敵に告げる。
「我々を甘く見ないでもらおうか!」
ドーナシークのその言葉と同時に、堕天使たちは臨戦態勢に入った。
―○●○―
「アーシアッ!?」
アーシアの名を叫ぶが、アーシアはピクリとも反応しない!
そこへ、レイナーレの歓喜の声が響く。
「これこそ、私が長年欲していた力! これさえあれば、私は愛をいただけるわ!」
狂気に彩られた表情で、レイナーレはアーシアから飛び出た光を抱きしめる。
途端に眩い光が儀式場を
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