第1章
旧校舎のディアボロス
第11話 幼馴染み、怒ります!
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・・・・・・っ!?」
だが、そのときにはすでに、堕天使は明日夏くんによって蹴り飛ばされていた!
「・・・・・・がっ!?」
壁に叩きつけられた堕天使は、その衝撃に苦悶の声をあげる。
ドシュッ!
「っ!?」
その肩に、明日夏くんが投擲したナイフが突き刺さる!
「フッ!」
さらに明日夏くんは、複数のナイフを同時に投擲する。
「・・・・・・こんなもの!」
堕天使は、光の槍でナイフを振り払おうとする。
「俺のナイフのことは聞いてたんじゃないのか?」
「っ!?」
ドゴッドゴォドゴォォォォォォン!
明日夏くんの言葉を聞いた瞬間、堕天使は己の失策に気づくが、ときすでに遅く、堕天使は複数の爆発をその身に受けることとなった。
「がぁっ!?」
爆風によって床に叩きつけられた堕天使は、満身創痍といった様子だった。
明日夏くんは、儀式用の祭壇から飛び降り、トドメをさそうと、堕天使に歩み寄る。
「あなたたちっ!? 何をしているのっ!? 早く私を助けなさいっ!?」
『ッ!?』
明日夏くんの一方的な戦いに呆然としていた神父たちだったが、堕天使に言われ、ようやく動き出す!
「しまった!」
僕も明日夏くんの戦いぶりに呆然としていたために、神父たちの動きに反応が遅れてしまった!
神父たちは、一斉に拳銃で明日夏くんを狙い撃つ!
「チッ!」
明日夏くんは、腕で顔を覆って銃弾をやり過ごす。
「グッ!?」
途端に、纏っていた電気が霧散し、明日夏くんは、苦痛に顔を歪ませて膝をついてしまう!
それを確認した神父の何人かが、明日夏くんに斬りかかる。
「ッ!」
明日夏くんは、近づいてきた神父の一人を刀で斬り伏せ、もう一人を背負い投げで他の神父たちに向けて投げ飛ばす。
僕と小猫ちゃんは、その間に神父たちを倒しながら、ようやく明日夏くんのそばまでやってこれた。
「大丈夫かい、明日夏くん!?」
「・・・・・・ああ。少し無茶をしすぎただけだ。しばらくすれば回復する」
たぶん、無茶というのは、あの電気を体に流すことによる身体能力強化のことだろう。傍から見ただけでも、短時間で何回も強化をするのは、肉体への負担がバカにならないように見えた。
「よくも・・・・・・よくも、至高の堕天使たる私の体を・・・・・・!?」
堕天使がいつの間にか、儀式場の出入口の前にいた! その顔には、明日夏くんに対する憎悪の感情が色濃く表れていた。
「いいわ。あなたがたいそう大事に思っているお友達を徹底的に痛ぶってあげるわ! あなたのせいでこんな目にあったと、あなたを憎むようになるまで、徹底的にね! あなたたち、それまで、
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