【ハリー・ポッター】編
173 二回目の襲撃
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マイオニーの胡乱な目線をスルーしつつ杖を抜きながら向かう。
「……? 別に良いけど…」
――“蛇出でよ(サーペンソーティア)”
「いきなりアニーに蛇なんか出させてどうしたの?」
「いや、ちょっとした考察の検証だよ」
そんな風にハーマイオニーの疑問に取りあいながら、アニーに呼び出してもらった蛇に、更に──場所が場所だし使う呪文が使う呪文なので無言で魔法を掛ける。
――“服従せよ(インペリオ)”
俺が蛇へと掛けたのは服従の呪文=Bすると俺に牙を剥いていた蛇は丸められたホースの様な体をとったのを確認すると、とある命令をする。
「アニーの言うことを聞くな。=c…アニー、この蛇に何か命令してくれ」
「……ああ、そういうことね。判ったよ──」
アニーは俺のしたかったことが判ったようだ。蛇に──やはり場所が場所だし、理由が理由なので小声で、相変わらずのしゅーしゅー声で話しかける。
……アニーが蛇へなんと話しかけたかは判らないが、蛇はうんともすんとも云わずに丸まったまま大人しくしている。
――“消えよ(エバネスコ)”
「……ボクの予想が間違っていなきゃだけど、今のって服従の呪文≠セよね」
俺が蛇を消すと、見計らっていたかのようなタイミングアニーがそう溢す。
「まぁな。……これで蛇語遣い(パーセルタング)≠カゃなくてもバジリスクが操れる可能性が高いことが判明されたわけだ」
「……ちょっと待って、服従の呪文≠チて凄く高度な呪文だったはずよ。それが二年生になんか使えるのかしら」
「……現にここに三人居るわけだが」
「私とアニーは例外よ。だってロンに──とっても優れた魔法使いに指導してもらえている上に、別荘≠ニ云うとてつもなく大きなアドバンテージがあるもの」
「……地味に恥ずかしいからやめてくれ」
地味にこっぱずかしい事を言ってくれるハーマイオニーに悪態を着きながらそう断るが、どうしても格好はつかない。
「……ロンの意外な一面が見れたわね」
「ふふっ、それにしても──マルフォイに蛇をけしかけられるタイミングが有ればいいね」
そんな誰に投げ掛けたでもないアニーの呟きが実現されたのはそう遠くない未来だった。
SIDE END
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