【ハリー・ポッター】編
173 二回目の襲撃
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ジリスクと思わしき怪物≠ノ襲われました」
「「「「「っ!!」」」」」
マクゴナガル先生からの言葉が紡がれて、直ぐに皆の顔に戦慄がはしりジニーを始めとした一年生の面々──と、ネビルなどの生来からしつ気が強くない生徒はその顏を土気色に染める。
……と、そこでマグル生まれだと云う襲われた生徒と同じ、4年生のアニエス・ウィッシュアートがおずおずと口を開いた。……その表情はまるで当たって欲しくない宝くじの当選結果待っている人の様だ。
「……先生、ハッフルパフの誰が襲われたんですか?」
「襲われたのはクェーサー・ジムシーです」
「ああ…」
マクゴナガル先生が「……ミス・ウィッシュアートにはお辛いでしょうが」と付け足す前にその生徒と仲が良かったらしいアニエスはその場に崩れ落ちる。……しかし、俺はアニエスには悪いがある種の安堵感と──矛盾しているがある種の焦燥感とある種罪悪感があった。
(……その内クェィサー・ジムシー某には迷惑料として何か贈っておこう。何を贈るかは、アニエスに訊けば良いしな──)
思考を一旦切り替えようとした時、マクゴナガル先生は自然に固まっていた、俺達いつものメンバー──俺、アニー、ハーマイオニーの三人を目配せをしてから談話室から退室していった。
………。
……。
…。
マクゴナガル先生が談話室から退室してからは、やはりと云うべきか談話室はあれやそれやと喧騒に包まれ、俺達三人も大きな輪から外れたソファーで膝を寄せあっていた。
……ちなみにある程度立ち直ったアニエスにクェィサー・ジムシーが喜びそうなお見舞いを間接的にだけど助けてもらった事がある>氛沒凾ニ嘯きながら訊ねたところ、どうにもクェィサー・ジムシーはカエルチョコのオマケのカードに目がないらしいので、カエルチョコを1ダースほどプレゼントしておくことに。
閑話休題。
「……結局、継承者≠チて誰なのかしら? ……家柄だけならマルフォイなんだろうけど…」
「マルフォイって蛇語遣い(パーセルマウス)≠ゥな?」
開口一番にハーマイオニー。しかしその言葉には疑念が込められていて、ハーマイオニーもまたマルフォイがバジリスクを操れるとは思っていないのだろう。
「……魔法で蛇を呼び出してけしかけさせれば一発で判るんだけどな──」
(あれ? ……ちょっと待て)
「ロン?」
「……悪い、アニー。ちょっくら──えーと、そこらに蛇を呼び出してくれないか?」
……そこである可能性≠思い立つ。それを検証するためにソファーから立ち上がり、アニーに軽く開けた場所を指定して、アニーとハー
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