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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
170 テコ入れ
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ている=B……これは判っているよな」

「……うん…」

「……ええ、そうね…」

授業(笑)≠ノしても、教科書(笑)≠ノしても、ここ一番≠ニ云うところで臨場感や描写が絶対的に不足している事に気付いているのか、アニーとハーマイオニーは鷹揚(おうよう)に頷く。

「いや、まぁ、変な風に前置きしてるが、俺が提案したいのはそんな難しいことじゃない。……要はうっかり≠ニロックハートに開心術≠掛ければ一発だよな>氛氓チて話だ」

「……記憶読んだけじゃ意味が無いんじゃないかしら」

「確かにハーマイオニーの言う通り記憶だけじゃ意味がない=B……だったら、ロックハートにお願い≠キれば良いんだよ。経歴詐称(このきおく)を暴露されたくなければホグワーツから出ていってくれ>氛氓チてな」

「ちょっと待って、それじゃ正確性が微妙じゃない? 曲がりなりにもロックハートはスターだし。誰も二年生の──12歳かそこらの話なんて聞かないと思うよ。……それに、もしもロックハートが強行手段に──っ! ……もしかして、そういう事…っ!?」

ハーマイオニーの疑問に答えてやれば、アニーがそう提言してきて──口ごもり、全身を震わせる。どう見ても憤慨している。……アニーはどうやらロックハートの所業≠ノ気付いたらしい。

「……どういうこと?」

しかしハーマイオニー気付いていないようで、首を傾げている。俺が註釈を入れるより先にアニーが語り始めた。

「……忘却魔法≠セよハーマイオニー。……そういう事≠ナしょ、ロン?」

「だろうな」

「……えっ、忘却魔法=c? 忘却魔法≠チて──あっ! もしかしてロックハート先生は他の魔法使い達の功績を…っ」

「……今はその可能性もある≠チて話だよ、それもそれなりに高い可能性で」

ハーマイオニーはアニーからの短いヒント直ぐに答えに辿り着く。さすがは公式の頭脳チートと云うべきか。

「……じゃあなんでダンブルドア校長はそんな人を雇ったのかしら」

「考えられる可能性としては人材が居なかった>氛氓サれくらいだろうな。……あと、昨年のクィレルの件も関係しているだろうし」

ホグワーツは教師が死ぬ学校です>氛氓ネんて話が魔法界に拡まっているかなんて話は聞いた事はないが、もともとホグワーツの闇の魔術に対する防衛術≠フ教師は、知識(みらい)≠ノも──更には実際(かこ)≠ノもころころ変わっている。

……そこに去年の半ば──クィレルの自業自得とは云え教師が死亡した件があったので、そこら辺の心配をしてしまった俺はきっと、教師陣からしたら余計なお節介なのだろう。

(【日刊予言者新聞】等を見る限り、ホグワーツの教師また退陣
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