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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
170 テコ入れ
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ぞれ感じられた。……アニーの期待≠ノついては然も在りなんとしても、ハーマイオニーからの締感≠ヘ、ハーマイオニー自身がロックハートに対してどんな心象を持っているかがうかがえる。

「勝算は少なく見積もっても7対3くらいか。……理由についてはハーマイオニーももう分かっているんじゃないのか」

「……詳しく」

「……うっ、それは…」

食い気味なのを実は隠せていないアニーとは対照的に口ごもるハーマイオニー。

アニーは(いささ)か私怨が隠せていないが、やはりハーマイオニーもまた、ロックハートの授業が──それこそ前年のクィレルよりも、生徒の為になっていない事に気付いているのだろう。

(……あ、そうか──だから決闘クラブ≠セったのか)

鑑賞者(メタ)的だが、何とも腑に落ちた。……あの<_ンブルドアが生徒の──ましてやハリー・ポッター≠フ一年を無駄に過ごさせる訳は無かったのだ。

知識%Iな観点から、今年にヴォルデモートの記憶が──ひいてはバジリスクが騒動の元になる事は知っているが、俺みたいな知識℃揩ソの転生者以外はそんな事は知るよしもないだろう。

決闘クラブ≠フ発案者が誰だったかは──ロックハートはダンブルドア等に唆された可能性があるので定かではないが、ハリー・ポッターは蛇語(パーセルタング)である∞≠ニ対外的に判明するワンシーンでもあった。

(あ、そういえばマルフオイを唆したのはスネイプ先生だったな──そういえばロックハートを案山子にして、武装解除≠ワで見せてたし)

リリー・エバンズへの愛を貫くセブルス・スネイプ=B……これは【ハリー・ポッター】シリーズを通しての見処の一つであると思っている。

最も愛すべき女性≠ニ最も怨むべき男性≠ニの間に産まれた──容姿が男の方に似ている男の子を、女性の眼をしている≠ニ云うだけで20年近くも陰ながら──時に直截(ちょくせつ)的に、命を懸けて護り徹した男──もとい、(おとこ)だ。

この世界線≠ナは容姿はリリー・エバンズに似ているし──そして、アニーに見せてもらった写真からするに、眼までリリー似の──まんまリリー≠ネので、余計スネイプ先生が過保護になる可能性が高い。

……と云うより、スネイプ先生からちょくちょく加点されているあたり、もう既に──他の生徒より贔屓されているのだろう。

閑話休題。

「……で、その方法は?」

[わくわく]と、そんなオノマトペを隠しきれていないアニーの言葉でメインの思考がずれていた事を思い出し、元の──ロックハートを失脚させる方法について≠フ話にメインの意識を戻す。

「ああ──まず、前提として、ギルデロイ・ロックハートは経歴を偽っ
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