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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
169 ギルデロイ・ロックハート
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や一問目で後悔する事になるとは。


――――――――――――――


01.ギルデロイ・ロックハートの好きな色はなに?

02.ギルデロイ・ロックハートの密かな大望はなに?

03.現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中で、あなたは何が一番偉大だと思うか?


………。

……。

…。


54.ギルデロイ・ロックハートの誕生日はいつで、理想的な贈り物は?


――――――――――――――


「そこまで!」

「「……はぁ…」」

……アニーとのため息がシンクロしたのは、きっとご愛敬。

(……一応埋まったが…。……テストって何だっけ?)

そんな事を自問しながら3ページの用紙の裏表にびっしりと在った解答欄を埋める事30分。ロックハートはまたもや手拍子を一つ。終わりの合図だ。

意外な事なのだが、ロックハートには文才は有ったようで──ロックハートの本は割りと面白く、それを読んでいたのが功を奏したのか全54問の──人に依っては難問であろう設問には、全て答えることができた。

しかしロックハートの顔色は(かんば)しくなく──

「チッチッチ…。……私の好きな色がライラック色だということをほとんど誰も覚えていないらしい」

笑顔だが声音は優しくない。しかしロックハートは喜色満面の笑みを浮かべ「しかし」と繋げる。

「どうやら、ちゃんと私の本を読み込むことが出来ている生徒が居るようだ。それも三人もがですよ! ……ハーマイオニー・グレンジャー、ロナルド・ウィーズリーはどこにいますか?」

ハーマイオニーは勢い良く、俺とアニーは愛想笑いをしながら挙手。

「素晴らしい! えーっ二人は確かグリフィンドールでしたね。……グリフィンドールに10点!」

目立つのは嫌いではないが、悪目立ち≠ェ嫌いな俺からしたら、羞恥心──と、ちょっとした殺意をロックハートに対して懐くには充分だった。

(……地味にハズいな…。……リドルの日記≠押し付けてやろうか…っ!)

「さて、ミニテストも済んだことだし授業を開始しましょう」

危険極まりない計画を脳内で練っているとロックハートはそう(のたま)い、梟を入れるくらいの大きさな──形状からして、布が被された鳥籠を教卓の上に置く。布の向こうからはキーキー声が聞こえる。

(……ひぃ、ふぅ、みぃ…)

無聊(ぶりょう)を慰めるために仙術で布と籠の向こうに居る、コウモリくらいの大きさの生物≠フ数を数えようとしたが、ロックハートは「さぁ!」と声を荒げる。

「気を付けて! 魔法界でもっとも(けが)れた生き物と戦う方法を皆さんに授けるのが、私の役目なの
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