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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十二話 ホテルアグスタ 2
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ころか鳥も飛んでない。悪い事が起きる前触れです」
オレはシグナム副隊長とエリオにそう説明する。
「動物や虫は、人間より危険に対して敏感です。山全体が静かって事は、はぐれガジェットが誤って紛れ込むような事じゃなくて、もっと大きな戦闘になるかもしれません」
六課にくる前は自然保護区にいたキャロが補足してくれる。
オレは山岳部隊だったから、山の事なら少しは分かる。
「まさか…」
信じられない、と言った表情をしていたシグナム副隊長だったが、オレとキャロがあまりにも真剣な表情をしていたせいか、言葉を飲み込んでいた。
「…警戒はしておいた方が良い、と言う事だな。アスカ、隊長達とスターズにも連絡しておいてくれ。異変があるとな」
「了解です」
という訳で、オレは早速ティアナに念話を飛ばす。
『こちらライトニング5。スターズ4、応答せよ』
『こちらスターズ4。どうしたの?』
すぐに連絡が返ってくる。
『こっちで異変を察知した。大規模戦闘になる可能性があるから、油断するなよ』
『ちょっと、どういう事!?』
ティアナが驚いて聞き返してくる。
『山が静か過ぎるんだ。動物も虫もいない。悪い事が起きる前触れだ。気を付けろよ』
『……』
ん?返事がないぞ。どうしたんだ?
『ティアナ?』
『そんな不確定な情報をワザワザ送ってくんな!言われなくても油断なんかしてないわよ!』
うお!いきなり怒鳴られた!なんで?
『用がないなら切るから!』
ティアナはそう言って一方的に念話を切りやがった。
「怒るなよな〜」
不確定って、一応確信はあったんだけどな。何をピリピリしてんだ、アイツは?
まあ、とりあえずそれは置いといて、隊長に連絡を……あれ?
連絡を…ん?繋がらない?
「何か、隊長達と連絡が取れないんですけど」
ハラオウン隊長に連絡しようとしたんだけど、なぜか念話が弾かれてしまう。
「そう言えば、ホテルの廊下に使われている自然石が念話に干渉するかもしれないと言っていたな」
シグナム副隊長が思い出したように言う。つーか副隊長?それって昨日の時点で分かってませんでした?
ジト目で見るオレに、シグナム副隊長はコホンと咳払いをした。
うっかり忘れてたな。
「しょうがない。アスカ、直接隊長達に伝えてきてくれないか?」
あ、誤魔化した。
「忘れていたんじゃ…」
「さっさと行かんか!」
「イエッサー!」
なんで逆ギレよ?
outside
アスカは受付でホテルスタッフに隊長の誰かを呼んでもらおうと思っていた。
だが返ってきた返事は、忙しいから自分で探して
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