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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Bその日、ミッドチルダ〜Lost Property Riot Force 6〜
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サイルは隊舎を狙ってるわね・・・!)
飛行魔法を発動して、その場に留まって的にならないように動き続けながら“フレイムアイズ”を銃剣バヨネットフォームへと戻して、「フレイムバレット!」を連射してミサイルを迎撃しつつ、「メガーヌ准陸尉・・・!」にも火炎弾を撃ち込む。
「この・・・!」
――トライシールド――
ベルカ魔法陣型のシールドを張って防御しながら、ルーテシアを抱えて陸地にまで戻って来たガリューの側まで駆け寄ろうとしたけど、「これで一網打尽! 氷結の軛!」タイミングを見計らってたアイリによる拘束杭が、メガーヌ准陸尉、ルーテシアとガリューを隔離するように突き出した。さらにザフィーラも「鋼の軛!」を発動して、強固な檻としてメガーヌ准陸尉たちを完全に閉じ込めた。
「ナイスよ、アイリ! んで、あとはガジェットを――」
U型へと銃口を向けた直後、隊舎1階と2階から爆炎が上がった。それはあまりに突然で、「きゃぁぁぁ!?」アリシアと、「うぉぉぉ!?」ヴァイスが悲鳴を上げる。
「すずか! シャマル先生!」
2人からの連絡が無い上、こちらもメガーヌ准陸尉たちとの交戦で精いっぱいだったから、すずか達のことは意識の外へ置いてた。だから今さらになって念話を繋げるけど、ノイズしか返って来ない。
――バスターラッシュ――
藤紫色に輝く砲撃が1発、隊舎の壁を突き破って来た。あの魔力光はすずかのものに違いないから、今の砲撃はバスターラッシュだわ。嫌な予感は当たってた。姿の見えなかったリヴィアが、メガーヌ准陸尉たちと別行動で六課の隊舎に潜り込んでいたのね。そして今、すずかと交戦に入ったに違いないわ。
「ルシルは何やってんのよマジで! アイリ、ザフィーラ! アリシア達と一緒にU型の迎撃をお願い!」
「ヤー!」「承知!」
緊急時でも出向先の利になることはしてはいけない。そのルールの元に内務調査官として徹底して戦力にならないことを貫いてるとしたら、たとえそれがルールだとしてもここまでされて遵守するならマジでハッ倒す。
「邪魔すんな!」
――フリンジングボム――
アリシア達からの迎撃を回避しつつ、あたしに向かってレールガンを撃ち込んで来るU型4機にもうキレた。バスケットボール大の火炎弾を、こっちに向かって来てるU型へ向けて3発と連射。軌道変更して回避に移ったU型だけど、「逃がさないわよ!」火炎弾を同時に炸裂させてU型を爆炎に呑み込ませてやったわ。
「外は任せたわよ!」
U型の迎撃をアリシア達に任せて、さらに炎を噴き上がらせた3階へと降り立つ。廊下の至るところに炎が燻ぶっていて、「ごほっ、ごほっ!」黒煙に咽る。そこら中にガジェットT型やV型の残骸が散らばっていて、「コイツらが自爆したのね・・・!
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