暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Bその日、ミッドチルダ〜Lost Property Riot Force 6〜
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方の空に何か見えませんか?』シャーリーにそう訊かれたから、ヴァイスには周囲警戒を続けさせて、わたし1人で南の空を見る。

「どうっすか、アリシアさん?」

「う〜ん、雲が多い上に星の光が強いからね〜・・・。でもシャーリー、南の空になんかあるの?」

倍率とかコントラストの設定を変えつつ南の空を見ながら訊くと、『地上本部の物理シールドを破った攻撃が、そちらから来ているようでして』とのことで、わたしは一層注意して空を見る。でも「わかんね〜」だった。さすがに雲を見透かすことは出来ないからサッパリだ。

『どういった攻撃なのかは判ってるの?』

『はい、すずかさん。ヴィータ副隊長から言われたのですが、質量兵器であるため熱源を確認するように、と』

『あぁ、となると攻撃方法は・・・ミサイル、かな? 弾道か巡航かは判らないけど』

技術官としてのすずかはこういった兵装について勉強してるから、結構詳しかったりする。レールガンだってすぐに見抜けたりしたし。弾道とか巡航の違いは、管理外世界・地球で過ごしたことのあるわたしでも判るんだけど、「アリシアさん。そのダンドウとかジュンコウってなんすか?」魔法ありきの管理世界出身者のヴァイスは判らないよう。

「あー、簡単に説明すると、弾道ミサイルはこう・・・弧を描くように飛ぶのが特徴ね。一度大気圏外まで上げて、あとは慣性に従って飛んで来るの。巡行ミサイルは推進力と翼のある物で、こう真っ直ぐに飛ぶの」

「へぇ〜。で、メリット・デメリットがあるんすか?」

「えっと・・・『すずか、ヘル〜プ!』」

手振りを交えて説明すると、さらに詳しい事を訊かれたから思わずすずかに通信を繋げる。すずかは短く笑った後、弾道ミサイルは射程が長くて迎撃され難く、巡航ミサイルは命中率が高い、って軽く説明した。

『んで、そのどっちかのミサイルが撃たれてるってわけね。六課に撃たれてないのは不幸中の幸いね』

『熱源を探知しました! 加えて機影を確認! やはり南の空からで、高度2000mの距離32000!』

『サーチャーで機影を捉えることが出来ました! シャックス、アンドラス、シームルグが各10機、マルファスが2機の32機編隊!』

『地上本部を攻撃した物は残念ながら確認できませんが、高度は6500mの距離12000辺りだと思います!』

グリフィス達からの報告を受けて、スコープの設定を合わせて空を見る。雲の切れ間に「見えた!」戦闘機編隊の影を発見。あとはミサイルを見つけるだけなんだけど、「魔力シールドまで破られちまった!」それより早く着弾しちゃってた。

『各員、来たわよ!』

『魔力反応、増大!』

『召喚魔法を確認!』

アリサ、シャーリー、グリフィスから警告が入った。スコープ
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