38話 途切れた1つの想い 3.12
[8/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
勢を取った。
「一機として抜かれるなよモンド!」
「ああ、わかってるさ。ラサラさんがあそこにいるんだ。やらせはしない」
グレミーは感覚を研ぎ澄まし、向かってくる全てのエルメスを捉えた。その感覚にエルメスのクローン達は急停止した。その感覚をマ・クベも感じ取っていた。
「(なんだ?全て射貫かれる様な感じは・・・)」
マ・クベは前衛のエルメスのサイコミュをハックして目の前の敵を見た。目の前には2機のモビルスーツ。その1機からとてつもない威圧感がエルメスらに向けられていた。
グレミーは感心した。エルメスがすべて急停止したことに。
「ほう、大分ましな敵らしいな」
そう言いながらライフルをエルメスの方へ向けていた。いつでも射撃出る様に。
マ・クベは少しの時間静観したが、即座に仕掛けることにした。事態を変える為には行動が必要だと考えてのことだった。
エルメスからランスファンネルが放たれた。グレミーはそれをライフルで無駄玉せず撃ち落としていったが数基だけ。10数機の1機当たり8基。数が多かった。
「埒があかない。このままではジリ貧になるな。ならば」
グレミーは狙いを変えてエルメスを落とすことにした。ビームライフルをエルメスに向けて撃ち放った。グレミーの視野はエルメスの動力系統の急所を捉えていた。1撃で射貫かれたエルメスは爆発はせずにその場に停止し、行動不能に陥った。
それを見ていたモンドがビームサーベルでとどめをさした。
「グレミーの後始末ぐらいやらないとオレの価値がない」
行動不能のエルメスを袈裟斬りでサーベルを振り落とし、爆破四散させた。グレミーはランスファンネルの猛攻を凌いでは他のエルメスも同様に射貫き、モンドがとどめを刺す。10分間で4体のエルメスが撃破されていた。
マ・クベは目の前の敵の脅威を理解し、自身のローゼンズールを戦闘宙域へ移動させた。
マ・クベの移動にグレミー、モンドが気付く。嫌な感覚の根源が近づいてきたからだった。
マ・クベはクローンらにファンネルの収容と戦闘距離を置くようい命じた。グレミーとモンドはエルメスが射程外に出たことにより、一旦戦闘を休止した。グレミーとモンドの前にローゼンズールが来ていた。ローゼンズールから発光信号が出ていた。宙域内で受信できれば肉声で交信可能な信号だった。
「そこの2機モビルスーツよ。私が相手しよう」
そうマ・クベが告げるとエルメスたちがグレミー達を迂回するようにフィフスルナへ進路向けて動き出した。
「まっ・・・逃がすか!」
グレミーが行動を取ろうとすると体が一瞬固まった。まるで金縛りのようだった。
その原因を知るか如くマ・クベが言い放った。
「私がお前たちの相手をするのだ。他には目を配らせん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ