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逆襲のアムロ
38話 途切れた1つの想い 3.12
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「それは蕁麻疹だよ。グレミー、ここ最近休めていないじゃない?」

グレミーは自身の組織の為ほぼ無休で尽くしてきていた。そのガタがここに来てきたようだとエルに言われて自覚はしたが、それにしても嫌な感じがしっくりこない。

「そうだな。この辺で一休みしたいが、何か嫌な感覚にならないか?」

エルはグレミーの問いかけに呆けた。

「なんだい?急に意味不明な・・・」

しかし、グレミーの嫌悪感がエルにもゆっくりながら感じ取れてきた。この宙域を蝕むような感覚だった。エルも徐々に顔を顰める。

「確かに・・・むず痒いね・・・なんだいこのプレッシャーは・・・」

グレミーは一足跳びで艦橋の出口、通路へのドアに近付いた。

「エル、ここは任せる」

エルは突然の願いに戸惑う。

「ちょっとグレミー!どこ行くの?」

「バウで出る。何か嫌なものがこの宙域へ近づいてくる」

そう言ってグレミーはモビルスーツデッキへと急いでいった。

* 同艦内 格納庫

モンドはザクVを整備していた。ふと見上げるとグレミーが無重力により、浮遊しては自機のバウへ取り付く姿を見て取れた。

「おーい、グレミー!何しに行くんだよ」

その声にグレミーは反応し、

「モンド!お前も一緒に哨戒しに行くぞ。メカニックらを皆格納庫から出るよう通達してくれ」

モンドはグレミーの真剣身のある声に顔を引き締めて、周囲に出撃の話を伝える。

「わかった。これからスクランブルだ。みんな下がってくれ!」

モンドの声掛けに周りのスタッフは皆引き揚げていった。自身もザクVに搭乗し、グレミーは先んじてカタパルトに乗って出撃した。

「グレミー、バウ出るぞ!」

モンドはグレミーの出撃を見届けるとザクVをカタパルトに乗せた。

「モンド、ザク出る!」

推進力を得たザクVは宇宙空間へ勢いよく飛び出ていった。その瞬間モンドはこの宙域にまとわりつく嫌な感覚に包まれた。

「うげ、なんだこれは?」

その問いにグレミーはバウを使い、正面を指差した。

「アレがその正体だ・・・」

モンドはグレミーの指すところを見ると、そこには1機のモビルスーツと10数機程のモビルアーマーが編隊を組んで待ち構えていた。

* マ・クベ部隊 宙域 同日

マ・クベはモビルスーツのコックピット内で瞑想していた。
10数機の護衛はかのクローンたちだった。皆銀色のエルメスに乗り、マ・クベのローゼンズールを護衛していた。

この機体はマーサによってカスタマイズされた。エルメスらのコントロール仕様に仕立てた。
これによってマ・クベの能力でクローン部隊を手足の様に扱える。

マ・クベの仕事はフィフスルナを潰す事だった。理由
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