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逆襲のアムロ
38話 途切れた1つの想い 3.12
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を持つ腕を握り潰していた。

「なんと。素晴らしすぎる」

マ・クベは自身の力に感嘆していた。そしてより力を欲しようとしていた。

「私の力の源は不幸を呼ぶこと。お前たちの繋がりを全て断つことにしよう」

マ・クベは展開できる有限の視野を宙域に展開し、エンドラの脱出艇を全て射程に収めた。
その感覚はグレミーにも伝わった。

「や・・・やめろー!」

グレミーはゲーマルクをローゼンズールへと突撃させた。ローゼンズールは向かってくるゲーマルクを蹴り一閃で胴体部を蹴り抜いた。ゲーマルクは上半身と下半身で真っ二つになった。その力もマ・クベは驚き興奮していた。

「ふ、フハハハハハ!なんてパワーだ」

マ・クべは高らかに笑っていた。その時、破壊されたはずのゲーマルクがローゼンズールに吸い寄せられるように同機に貼り付いた。そのぶつかった衝撃にマ・クベは再度驚く。

「なんだ。これは?」

するとマ・クベの頭にグレミーの声が響いた。

「(そんなに力誇りたいならくれてやる。これがお前の望む負の力だ!)」

マ・クベが聞いた言葉の後にローゼンズールの全ての計器が振り切れ、オーバーロードし始めていた。

「なんだと!バカな!よせ、やめろー!」

ローゼンズールは内部から膨らみ始めてその膨張に耐え切れず爆発四散した。

* フィフスルナ 宙域

キャラは腹部脇に大きな傷を負っていた。自分でも目が霞んでいるのが理解できた。恐らく出血多量だということだろうと。

「はあ・・・なんだよ・・・これは」

キャラが薄れゆく意識の中で眺めていたのは炎上するフィフスルナと全体がランスファンネルで串刺しにされたビグザムだった。通信に応答はない。マシュマーは恐らく話せない状態なんだろうと思っていた。

「ハハ・・・それはあたしもそうなるな・・・ゲホ・・・」

キャラの乗るヤクトドーガも四肢無惨に破壊されていた。しかし、エルメス全機の撃墜に成功していた。

「あーあ・・・あたしらの生活が・・・結構充実してたんだけどな〜」

キャラは涙を一筋流して、ゆっくりと眠りについた。




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