38話 途切れた1つの想い 3.12
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る。それにしても隙はあるとグレミーは思った。
グレミーは通信文を受けた。エルからだった。全員の退避が完了したと報告があった。その後の威嚇射撃のことも書いてあった。
「(よし。一度エンドラに補給に戻ろう)」
グレミーは既に目視でエンドラの姿を見ていた。
グレミーはモビルスーツ形態に戻り、エンドラへ強制着艦した。エンドラのハッチをバウのマニュピレーターを使い手動で開けた。
中には脱出の為に出払ったモビルスーツの跡、シャトルの格納されていた跡が見えた。
グレミーはバウのまま入っていって、周りを見渡した。補給燃料のタンクを探していた。
それを探している時に1つのモビルスーツが目に入った。
「(こいつがまだあったか。ビーチャが載っていなかったからな)」
グレミーはバウの機体破損と燃料のことを考えて即断でそのモビルスーツへと移った。
燃料ゲージを確認し、満タンを理解した。
「(このゲーマルクならば、バウよりも火力が違う)」
グレミーの耳にエンドラの砲撃音が聞こえた。エルの言った威嚇射撃だろうとグレミーは思った。
グレミーはエンドラからゲーマルクで再度出撃した。と言えど、エンドラのすぐ傍に居た。
グレミーは手で両手のツボを揉んでいた。
「さて・・・そろそろ来るか」
グレミーがそう呟くと遠目からローゼンズールがスピードを出して近づいてきた。そうグレミーが思った瞬間後背のエンドラから爆発音が聞こえた。
「なっ!」
グレミーが後方カメラで確認すると、有線アームがエンドラを破壊しつつあった。ローゼンズールはまだグレミーの射程でなかった。
「なんて距離を!」
グレミーはローゼンズールの広域射程に驚いた。グレミーは離れていると不利、近づいても不利の為逃げたが、どのみち待つことが不利と理解した。ゲーマルクをフルスロットルでローゼンズールへ向かって行った。
「この火力でお前のサイコフィールドを押し切る!」
グレミーも自身のサイコフィールドを展開して、ローゼンズールに近距離でメガ粒子砲を浴びせた。
しかしローゼンズールは雨を凌ぐ傘の様に粒子砲を弾いていた。それを見たグレミーはサーベルを取り出して、より近距離で斬り込んでいった。
「ならば直接!」
ローゼンズールはその斬撃を最小限の体捌き、捻りで避けた。サーベルでの直接攻撃は有効だとグレミーは思った。グレミーの攻撃は続く。避けた先にマザーファンネルをグレミーは仕込んでいた。
後背からローゼンズールを攻撃しようと念じたが、ローゼンズールのインコムは既にこの宙域に戻って来ていて、グレミーのマザーファンネルを破壊していた。
「読まれてた。だが!」
グレミーはローゼンズールの体を掴めるぐらいの距離にいた。
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