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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
19話『トーナメント開始』
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DEMで開発された新型の武装のテストもヴレイブで行なっていると言う訳でもある。

「……っと、後は観戦に来る各国の政府や企業の関係者か……」

 今回のトーナメントは外部からの招待客も居る。ヴレイブを通じてDEM製の機体の優秀さを見せるのは良いが、当のDEMも学園側からトーナメントの観戦に招待されているが完全に不参加である。四季の晴れの舞台で公式戦初参加でも有るが、これはDEM社の持っているIS学園側の防衛戦力に対する不信感の表れからである。

 各国政府や企業としては優秀なIS操縦者のスカウトや自国の代表候補生の能力の評価の為となる。
 その為、一年生では将来のための最初の関門となる……一斑の生徒は此処でしっかりとした結果を出せれば卒業後の成功にも繋がり、逆に代表候補生は無様な試合を見せてしまえば代表候補生の地位も専用機も失う危険もある。
 更に言えば今年の一年の試合は、世界初の男性操縦者三人が参加する初めての大規模な試合なのだから、その分世間からの注目も強く集まる事だろう。何人かの生徒は『第三世代の量産機が有ればよかったのに』等と残念がっている者も多い。

 四季にとって『優勝』の二文字は詩乃の為に捧げると誓っているので優勝以外は眼中にないが、それでも他の生徒の必死さも違うだろう。

「……今回は詩乃と約束している以上……負けるわけには行かない」

 彼女の為の勇者になると言う誓いである『Hi−νガンダム・ヴレイブ』と共に今回のトーナメントでは必ず優勝すると誓う。

『……最近、あの娘の友人達からの視線がきついな……』

『……四季、最近悲しませてるし』

 デュナスモンとギルモンの呟きに凍りつく四季。まあ、主に四季達三人との交際がトーナメントの賞品扱いされている事が原因ではあるが。……黙っていた四季も四季だが、女子間のネットワークで詩乃さんの耳に入って……と言う流れで知られてしまった。

「言わないでくれ……」

 悲しませてしまっていると言う自覚は有るが、流石に原因に身に覚えがないので対処も出来ないのが現状なのだ。
 まあ、その噂の原因と言うのは四季も知らないことだが、一人その事に頭を抱えている箒が秋八に対して『優勝したら付き合ってくれ』と言う言葉が原因であり、それが原因で四季が優勝を本気で狙う様になったのだから……哀れとしか言いようがない。

「……他にどんな武器を用意するべきか……」

 DEMで開発された武装の一覧に目を通しながらそう呟く。当然ながらDEMの規格である全身装甲(フルスキン)にあわせて有るが、どの武装も『打鉄』や『ラファール・リヴァイブ』の様な量産機を初めとした一般的なISにも装備可能な武装だ。
 DEM社製のISにしか装備できない武装は『専用武装』と呼ばれている。四季
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