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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
カブト 〜掴む未来、天の道〜
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お・・・・・おぉぉ・・・・・ああああああ・・・・・・・・!!!!!!!」


ボッ!!ドギュゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!



引き金が引かれ、そのエネルギーが解き放たれる。
二本の竜巻となって打ち出された砲撃は周りを巻きこみ、「奴」に到達する。

二本の奔流に巻き込まれ、身体が引きちぎられ、「奴」が霧散する。
だが破壊はそこで終わらず、地下深くの研究所まで届き跡形もなく吹き飛ばした。


本来なら一発で山の半分を消し飛ばす者が二本もあり、WORLD LINKで強化されているのだから、これでもまだ足りないところだ。


しかし蒔風の意識がそこで途切れ、WORLD LINKが切れる。
砲撃が止み、崩れ落ちる蒔風をガタックとパンチホッパーが支える。


「このビルはもう駄目だな」

「急げ!!!こっちだ!!!!」

「蒔風!!死ぬな!!!!!」

「想像以上の地獄・・・・ここから抜け出す術を知っているのか・・・・・」


四人がそこから脱出する。
死にかけの翼人を一人抱え、クロックアップも使えぬまま、必死に。




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「ここ・・・・・は・・・・・・・」

「目が・・・・・覚めたか?」

「天道・・・・・」

「もう少しゆっくりしておけ。再生が早いと言ってもお前の怪我はひどい」

「どれくらい寝てた・・・・・・・」

「半日だ。だが」

「行か・・・・・なきゃ・・・・・」

「蒔風!!!!」

ゴロリ、と蒔風がベッドから落ちる。
そこで蒔風は状況を始めて把握した。

ここは天道の家だ。
「奴」との戦闘で倒れた蒔風はここに運び込まれたようだ。

「「奴」はこうしてる間にも他の世界に・・・・・」

「その体で行っても死ぬだけだ!!!」

「世界に行くたびに二週間ほどの空白があるから・・・・・その間に・・・・・体力は・・・・・」

「怪我はどうなる!!」

「治るが・・・・・そこまでは・・・・・・な」

「だったらここである程度は治せ。せめて血液量は回復させろ」

「う・・・・・・・」

天道の言葉に蒔風が言い返せなくなってしまう。
そもそもこのまま天道を振り切る体力も無いのだ。

従うほかないだろう。









―――そうして二日後―――





「ありがとな。マシにはなった」

「礼はいらん。早く行け」

「蒔風!!がんばれよ!!!!」

「「うぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!兄キィィィイイイイイ
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