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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
5話 「犬さんの投石術A」
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叔父の言っている事は、ただの夢想に過ぎない。
巨大奴隷牧場ができるような生物だったら、獣人がこんな状況に追い込まれていないって事すら理解していない。
こんな奴が領主になれば――間違いなく、人間の奴隷の方が、手軽に使い捨てにできて便利だという事に気づいて、獣人を皆殺しにするだろう。

「そうなったら俺達も大出世ですぜ!」

「明るい未来に乾杯!傭兵から騎士になれてありがたい!」

「アポナ子爵様の誕生でさぁ!」

なるほど、叔父の手持ちの兵力は傭兵なのか。
酒を飲んで油断しているし、早朝に攻め込めば簡単に皆殺しにできそう……と思ったが、城には、そんなに酒がないようだ。
酔い潰して、寝込みを襲って皆殺しという楽な展開は期待できない。

『残念だけど貧乏領地なんだお。しかも輸送費で酒が高くなってしまう罰ゲームみたいな立地だお』
『早く内政チートするのです、犬さん』

いっその事、今のうちに、城に攻め込んで奇襲攻撃するべきだろうか?
いや、50人も居たら、僕が返り討ちにあうリスクがある。
人間は絶対、団結させてはならない。人間の長所を積極的に潰さないと僕は負けると思え。
総大将を討ち取っても、離散した傭兵どもは獣人の集落を襲って、領地から脱出しようとするだろう。
ただでさえ数が少ないのだ。獣人の犠牲は出したくない。

「ワァン様ー!新しい石を集めました−!」

モーニャンの声で、僕の意識が、遠く離れた森の中へと戻った。
……素晴らしき狐娘の安全はどうやって確保しよう。
城の近くに村があるが、そっちも邪神経由で調査すると――傭兵の姿が30人近く見える。村から離れた場所で、獣娘を拉致って孕ませようと頑張っている最中だ。
愛らしい獣娘達が、こんなゲス達に酷い凌辱をされていると思うと、怒りで心が煮えたぎって憎悪してしまう。

『オラも激怒したお!』
『獣娘をレイプするなんて、モフモフ好きの片隅にもおけないですぞ!』
『はよ天誅、はよ天誅、はよ犬さん』

冷静になれ、僕。邪神のうざい言葉は無視しろ。
敵の合計兵力は80人。
うっかり、モーニャンを村に返したら、巫女服を脱がされて凌辱されちゃう事は間違いなし。
下手したら傭兵どもに、村ごと燃やされる。
こっちの戦力は実質1人。
可能な限り、敵を孤立させ、各個撃破し、獣人を守り、人間を殲滅しなければならない。
駒が絶望的なほどに足りない。
確実に敵を倒すために、有能な駒が欲しい。

『なら、ホワイトたんを使えばいいお!』

え?誰それ?
ホワイトたん?

『犬さんの弟子ですぞ。白い狼耳が似合う美少女でツインテールが可愛いですぞ。
健康的に焼けた肌がエロエロでたまらんですぞ』
『きっと、あの娘なら役に立ちますお!』

素敵
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