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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
4話 犬さんの投石術@
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ニャンはルール破って水浴びして、尻尾の手入れもやってますお』

風呂は元々、贅沢品だが石鹸は欲しいな。いや、今は投石の練習をやらないとダメだった。
僕は強い誘惑を、意志力で振り切って、愛らしい尻尾から手を離し、しばらくお別れをする。

「モーニャン……続きは全てが終わってからにしよう。
さぁ、どんどん石を集めてくれ」

「はぁーい!」

また、モーニャンが近くで石を集めていた。
動く度に尻尾が振り振り、いや、モルンモルン動いて触りたくなる。
僕の手は震えて、尻尾――ではなく、石を掴んだ。
三歳児でも持てる小さな石。それを大きく振りかぶり、野球の要領で投げつける。
目標は――通りすがりのゴキブリさん。
食用になりそうな巨大サイズだ。石はゴキブリさんの頭部を破壊し、残った手足がカサカサ動いて場から去っていった。

【投石術を取得しました】

『ゴキブリさんの圧倒的な生命力』
『脳みそ壊しても動く時点で怖いお』

ひたすら、僕は石を投げ続ける。
その度に習熟し、投石術スキルのレベルが上がっていく。
繰り返し投げる作業をやっていると、茂みに隠れている人型の生物を発見した。
どう見ても人間とは思えない格好をしている。
背丈は人間の子供のようだが、耳と鼻が針のように鋭く、臭い匂いをプンプン出している。
着ている毛皮は、ボロボロで破れすぎてボロ雑巾みたいだ。
あれは何という生き物なのだろうか?

『東の紛争地帯に住んでいるゴブリンさんですぞ。獣人と敵対してますぞ』
『この世界の先住民らしいですお。
地球じゃないのに、この世界には人間が居て、似たような植物が流通しているから、きっと、何処かで色んな世界につながっているんですお』

まず、僕は投石術のスキルを向上させるために、木に向かって100回ほど投げた。
投石術スキルがLv25に上昇した事を確認した後、今度はゴブリンの頭を標的に、僕は石を力強く投げる。
石は小さな頭にめり込んで、ゴブリンをあの世へと送ってやった。
この程度の事は、投石のプロなら容易くできる。兜を被っていても脳震盪を起こして倒せるから便利だ。

『恐らく……難民だったのだろうな……。
安定した生活を求めて、ここまで彷徨ってきたのだろう』
『犬さんは楽をしてチートできて羨ましいお。
オラもこの力があれば、村の皆を守れたと思うお……』

投げれば投げるほど、石の効率の良い投げ方が分かる。
出来れば、加工した石を使いたかったが、それは仕方ない。
モーニャンが必死に集めた石を握り、木に向けて投げる。
森の中では、無数の障害物があるから、投石の有効射程距離は短い――

『修行シーンを見るのつまらないですお』
『狐娘を見てゆっくりしよう。尻尾が可愛い』
『読者は努力描写
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