暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Final/world link〜
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の隙に「奴」が力を込める!!!


「魔導八天!!!限界突破(リミットブレイク)!!!全力全開(フルバースト)ッ!!!!!!」


ドゴゴゴゴガァッ!!!!!!


そして魔導八天と四本の光が衝突する。
その反動に「奴」の足が地面に埋まり、クレーターのように周囲が陥没したが、それでもまだ「奴」は耐えていた。



「うははははははははーーーーーーーーーーッ!!!!!!
 いける?いけるんじゃねえ?いけんじゃねえの!?このまま耐えれば俺の勝ちだ!!!」



「奴」が半分狂ったような声を上げる。
それに対し、蒔風は苦しそうな顔をした。


(いくらなんでもムチャクチャだ!!!もっと弱らせた方が良かったか!?
 だがこれ以上長引かせるのはまずかった・・・・どうする・・・・
 WORLD LINKもそろそろ切れるぞ!?)


四人が焦る。
いくらなんでもこのままではまずい!!!






そこに実に余裕そうな感じの声がした。



「まったく何をしているのだ。あのような雑種にも劣る脇役、さっさと消し去ってしまえ」


その声の主は歩きながら金の鎧を着け、自身の肩口あたりの空間から一本の剣を抜く。
そしてそのまま歩を進め、四本の破壊の光の中に、なんの躊躇もなく入っていく。
まるでこの程度、どうとでもなると言わんばかりに。


「消えろ、脇役。貴様ごときが(オレ)の庭に入るでないわ。」

「はぁ!?ちょっとまて!!これ以上は・・・・」

「脇役はとくと舞台から消えよ。道化にもならん」

「ガぅッ・・・・!!!」


最強のサーヴァントによる、無数の宝具が叩きこまれる。
「奴」は最後まで言えなかった。

言う前に、塵となってこの世界から消えた。

そしてWORLD LINKが切れ、光が収まり固有結界も消えた。



と、四人がその場にバタリと倒れた。

「つぅかれたぁ〜〜〜〜」

「これはもう二度とやりたくはないな」

「あんなに撃ち続けたのは・・・・・初めてでしたよ・・・・・」

「・・・・・・(ゲフッ)」

「ギャーーー!?蒔風が血を吐いた!!!桜!!早く早く!!!」

「は、はい!!!」


ボロボロの蒔風を皆で治療し始めるその光景を見、英雄王のサーヴァントはもう飽きたのか、取り出した小瓶の中をクイッ、と飲んだ。
すると青年だった身体がたちまち小さくなり、少年の姿へと変わった。

「まったく。気になるなら最初から入ればいいのに。大人の僕ってホントなんであんなにひねくれたのか・・・・」


そう言いながら少年は皆のところへと駆けて行った。




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