第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Final/world link〜
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・・・・
固有結界が消えうせ、自分の背後に迫るバーサーカーの斧剣を受け止め、さっきやろうとしたことを実行に移す。
地面にバーサーカーを叩き付け、その腹部に斧剣を深々と刺した。
地面に標本のように止められたバーサーカーが脱出しようともがくが、一向に斧剣は抜けない。
「ハァッ!!」
「オオッ!!!」
「オリャア!!!」
セイバー、アーチャー、ランサーが同時に攻撃を仕掛けるも、殴られ蹴られ投げ飛ばされて、相手にもならなくなる。
「どけよ、ライダー。お前じゃかなわない」
「わかりませんよ・・・・」
「魔眼は止しとけ。その前にお前の首が飛ぶぞ。またそんな最後は嫌だろう?ライダー・メデゥーサ」
「ッ!!!騎英の・・・」
「遅いよ」
ッ、ドガシャァ!!!
ライダーの身体が飛び、居間に突っ込んで机を破壊した。
そこに桜が駆けよっていこうとするが、「奴」の目の前で背中を見せることはできない。
「お前・・・・オレを殺してどうするつもりだ」
士朗が「奴」を睨みつけて聞く。
「この世界を喰って、新たな世界を。そこでならオレがうまく調節して、悪の無い正義ある世界を作れるが・・・・どうする?」
「・・・・・・本当か?」
「ちょっと士朗!?」
「本当だともさ。ま、その前にお前は死ぬが、新たな世界で復活できるよ」
「・・・・・そうか・・・・・・・・・だったらその話は呑めないな」
その言葉には決意と覚悟と、そして受け継いだ夢を実現させる想いがあった。
「ただえさえ貰いものであるこの憧れ、夢、羨望。そこから生まれた感情は俺のものだ。それをいくら誰かが幸せになって、敵も味方も救えたって、この想いが嘘じゃ意味がない。
そんな結果は俺が納得しない。そんな結果じゃ、オレが置き去りにしてきた人たちに申しわけが立たねえよ!!!!」
「ち」
「先輩!!!」「士朗!!!」
士朗が詠唱を始める。
「奴」がそれを止めようと動いた。
「身体は剣でできている―――」
「させるか!!!」
「それをさせるかぁっはぁ!!!!」
そこに蒔風が飛び蹴りで「奴」を弾き飛ばす。
着地の際に血がボダボダと身体からこぼれるが、蒔風は気にしてなどいない。
「できねえよ、お前には。こいつは「正義の味方」だぞ。ヒーローを殺せんのはよ、そのヒーローのそばにいる人間なんだよ!!!」
「自分よりも人を優先させる異常が、破綻が!!それが正義だと言うのか。それを正義と言えるのか!!!」
「バッカ野郎が。それくらいならまだ人の域だよ。まだ戻れるし、戻そうとしてくれる友がいれば、こいつは問題ねえよ!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ