暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Final/world link〜
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・・・・

固有結界が消えうせ、自分の背後に迫るバーサーカーの斧剣を受け止め、さっきやろうとしたことを実行に移す。
地面にバーサーカーを叩き付け、その腹部に斧剣を深々と刺した。

地面に標本のように止められたバーサーカーが脱出しようともがくが、一向に斧剣は抜けない。


「ハァッ!!」

「オオッ!!!」

「オリャア!!!」


セイバー、アーチャー、ランサーが同時に攻撃を仕掛けるも、殴られ蹴られ投げ飛ばされて、相手にもならなくなる。


「どけよ、ライダー。お前じゃかなわない」

「わかりませんよ・・・・」

「魔眼は止しとけ。その前にお前の首が飛ぶぞ。またそんな最後は嫌だろう?ライダー・メデゥーサ」

「ッ!!!騎英の(ベルレ)・・・」

「遅いよ」


ッ、ドガシャァ!!!


ライダーの身体が飛び、居間に突っ込んで机を破壊した。
そこに桜が駆けよっていこうとするが、「奴」の目の前で背中を見せることはできない。

「お前・・・・オレを殺してどうするつもりだ」

士朗が「奴」を睨みつけて聞く。


「この世界を喰って、新たな世界を。そこでならオレがうまく調節して、悪の無い正義ある世界を作れるが・・・・どうする?」

「・・・・・・本当か?」

「ちょっと士朗!?」

「本当だともさ。ま、その前にお前は死ぬが、新たな世界で復活できるよ」

「・・・・・そうか・・・・・・・・・だったらその話は呑めないな」


その言葉には決意と覚悟と、そして受け継いだ夢を実現させる想いがあった。


「ただえさえ貰いものであるこの憧れ、夢、羨望。そこから生まれた感情は俺のものだ。それをいくら誰かが幸せになって、敵も味方も救えたって、この想いが嘘じゃ意味がない。

 そんな結果は俺が納得しない。そんな結果じゃ、オレが置き去りにしてきた人たちに申しわけが立たねえよ!!!!」

「ち」

「先輩!!!」「士朗!!!」

士朗が詠唱を始める。
「奴」がそれを止めようと動いた。

「身体は剣でできている―――」

「させるか!!!」

「それをさせるかぁっはぁ!!!!」


そこに蒔風が飛び蹴りで「奴」を弾き飛ばす。
着地の際に血がボダボダと身体からこぼれるが、蒔風は気にしてなどいない。


「できねえよ、お前には。こいつは「正義の味方」だぞ。ヒーローを殺せんのはよ、そのヒーローのそばにいる人間なんだよ!!!」

「自分よりも人を優先させる異常が、破綻が!!それが正義だと言うのか。それを正義と言えるのか!!!」

「バッカ野郎が。それくらいならまだ人の域だよ。まだ戻れるし、戻そうとしてくれる友がいれば、こいつは問題ねえよ!
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