暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Final/world link〜
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面に亀裂が入り、それが「奴」に向かって伸びて行く。
その衝撃を飛んでかわした「奴」に、アーチャーの剣、干将・莫邪が飛んできた。

それを弾いた「奴」だが、さらにアーチャーが干将莫邪を投影し、「奴」に飛びかかって斬り、地面にたたき落とす。


落ちたところでバーサーカーがその巨大な足で「奴」を踏みつぶし、巨大な斧剣を振り下ろした。
大地が揺れ、木々が軋み、家のガラスにひびが入った。

土煙が上がり、キャッキャとイリヤがはしゃいだ。


「ふん!私の士朗を殺そうだなんていい度胸じゃない!!やっちゃえ!!バーサーカー!!!」

ここまでやっても憂さはまだ晴れないらしい。
そうバーサーカーに命じるとその命のままに彼は動いた。
幾度も幾度も斧剣を叩き付け、そのたびに地面に亀裂が入る。


「これは・・・終わったか?」

「その台詞、まだまだ終わらないフラグだぜ?」

「な、なんですって!?」

聞こえてきた台詞にイリヤが驚愕する。
土煙が晴れると、そこには斧剣を素手で受け止めた「奴」がいた。

グググググッ、と膝をあげ、立ち上がってくる状況を皆信じられなかった。


パワー、スピード、そしてこの地における知名度で言ってもトップクラスに入るバーサーカー・ヘラクレスの攻撃をしのいだだけでなく受け止めただと!?



「筋肉筋肉〜〜〜ってなぁ!!!!筋肉さんにいい思い出はねえ!!!」

「!!!そうか!!!!!」

「ぶっ飛んどけ!!!」

「奴」が斧剣ごとバーサーカーを持ち上げ、投げつけようとする。
だが、蒔風がそれよりも早く動く。


「力を借りるぜ!!真人ぉ!!!!!」

ズォアッ!!!!

「筋肉革命だぁ!!!!!」


蒔風が力を借り、固有結界を開く。
その瞬間、「奴」とバーサーカーの力関係が逆転した。

ズッシン!!!
バゴオ!!!!

持ちあがっていたバーサーカーの身体が地面に戻り、逆に「奴」をすくい上げて思いっきり拳で叩き付けた!!!

「が・・・お・・・・・」

「これは・・・固有結界!?」

「他の世界で仲間になった奴の力を借りただけだ。オレのじゃねえ」

驚愕するセイバーに蒔風が説明する。


(これで終ってくれればいいがな・・・・オレのコンディションも最高じゃねえし・・・・)


その瞬間、蒔風の顔面を衝撃が襲った。

ビュオッ!!!!
バガン!!!


「奴」が蒔風の顔面に拳をめり込ませ、蒔風が地面に後頭部から突っ込んだ。

「な!?」
「に!?」

「はぁあああ・・・・この場において一番の筋肉量はバーサーカーだけどな・・・・

二番は俺だっての」


シュウウウウウウウ・・
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