第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Final/world link〜
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ガギィ!!!!!
「奴」が魔導八天の一本を抜き応対する。
「聖剣か。この反天剣に、勝てるかなぁっと!!!!」
「奴」が左手一本に剣を持ちかえ、右腕を振りかぶって外側からセイバーの左こめかみを狙う。
それをセイバーはひじを張り、そこで受け止めた。
だがしかし受け止めた瞬間にセイバーの景色がブレた。
気付けば地面に倒れていたし、左肩が砕けたのではないかと言うほどに痛みを発している。
「バカな・・・・」
「一人一人で来るなよ・・・ん?」
「I am the born of my sword!!!!偽・螺旋剣!!!!」
ギュオウッ!!!!!
「そうくるかっ!!!」
ガキン!!ドゴォン!!!!!!
アーチャーの放ったガラドボルグが「奴」に命中する。
爆音が響き、火柱が空へと伸びる。
「やったか?「バカ!!!」マ、ジかよ!?」
その火柱に向かって蒔風が「風林火山」を居合の構えで突っ込む。
そしてそこに到達すると、それを一瞬で抜き、火柱ごと中にいるモノを斬った。
「単撃、一閃・・・・ダメだ・・・ランサー!!!頼む!!!」
「おうよ!!!」
ゆらりと現れた「奴」の身体には少々の煤がついているが、ダメージはほとんどないようだ。
そこにランサーが殺気を込めた一撃の突きを、背後からはセイバーが、そして頭上からはアーチャーの放った赤原猟犬(フルンディング)が落ちてきている。
フルンディングはアーチャーが投影した剣で、標的に命中するまで追い続けるモノだ。
しかし、「奴」はそれにも臆さない。
ここで「奴」の驚異的な戦闘スキルが発揮された。
まず、頭上から迫るフルンディングを少しだけジャンプして、掴んだ。
本来ならば掴んだとしても暴れてその手から逃げ出すそれを「奴」は振るい、独楽のように回転して着地しながらランサーとセイバーの攻撃を弾き、さらには蹴りのおまけまで付けてきた。
「ぐあっ!!」
「ゲほっ・・・ちょいとあれは強すぎンじゃねえのか?」
「そう悲観的になるなよ。こっちにはお前ら最大の勝因がいるんだからな」
そう言いながら蒔風が「天地陰陽」を組み立てる。
いつものような両手に構える形にではない。
トンファー型のこの剣の取っ手部分。
そこで背を合わすようにくっつけると、その通りについていく。
そして四本組み立て、「十」の字型にした。
「天地陰陽・風斬車」
その間に「奴」はフルンディングをへし折っていた。
アーチャーが壊れた幻想で爆破させようとしたのだが、その前に壊されては不可能だ
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