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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
18話『トーナメントへ向けて』
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だったのか、わが国のISの機密を他国の人間にベラベラと喋ったのは!?」

「DEMの情報網を舐めるな。……大体、オレはBIT兵器が有効になる一例としてあげただけだけど……悪かった」

「悪かったで済むかぁー!?」

 『うがー』と吼えるラウラに微笑ましい物を見る目が集まる中、四季は思わず視線を逸らす。ラウラとシャルロットが転校してくる前、秋八が居ない時に一夏達の訓練に参加した時にBIT兵器が有効な相手の一例としてドイツの第三世代機『シュヴァルツェア・レーゲン』の能力と武装を含めてベラベラと喋っていたりする。……システムの持っている弱点まで含めて、だ。

 先日、鈴とセシリア二人を相手に一戦交えた際に……完全に把握されている期待性能な上に、弱点もしっかりと突いてくる二人に原典と呼ばれた世界とは違い返り討ちにされたらしい。

 自分の国の最新鋭の第三世代機の性能をベラベラと喋った挙げ句、どうやって知ったのかも分からない相手に、混乱と同時に怒りで叫んでいた。
 企業スパイと言う訳ではないが、結構ガンダム忍軍を初めとしたスパイ能力の高いメンバーが活動してくれた結果だった。

「それが、DEMクォリティだぜ」

「そんなんで納得できるかぁー!!!」

 叫び疲れて肩で息をしているラウラを他所に張り紙へと視線を戻す。

「何々、『今月開催する学年別トーナメントでは、より実践的な模擬戦を行なうため、二人組での参加を必須とする』か。……セシリア辺りと組めばラウラ対策は確実に出来るか」

「ちょっと待て、即座に私の攻略法を思い浮かべるな」

 フィン・ファンネル&ブルー・ティアーズとフィン・ファンネル使いながら自由に動きまわれる四季による一斉攻撃の図。
 想像図の様に代表候補生と言う事で実力も高い彼女と組めば高い確率で優勝までいけることか出来るだろう。何気に今の四季は詩乃との約束で優勝を狙っている。その為に一番の強敵に対する対抗策を練るのは当然のこと。だが、問題はセシリアが四季へと持っている好意だ。

(……待てよ、そうなると一兄は誰と組むんだ?)

 ふと、そんな事を疑問に思う。一夏のタッグパートナーは鈴だとは思っていたがそうなると問題はシャルロットだ。
 ……今のところ学園で『シャルル・デュノア』の正体が『シャルット・デュノア』だと知っているのは一夏と四季の二人……二人は知らないことだが、秋八も知っていたりするが、それはそれ……。下手に四季と一夏以外の生徒とタッグを組むと彼女の正体がバレてしまう危険が有る。

 そんな訳でシャルロットの問題を考えると一夏か四季は必然的に彼女と組む事になる。……シャルロットの事は一夏に押し付けるとしても。

(誰と組むべきか……)

 ふと、ルールを見ているととある一文に
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