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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
18話『トーナメントへ向けて』
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ヴレイブはフィン・ファンネルを装備から外してある代わりに本体の基本性能は高い。
 更にブレードアンテナを新型の物に交換し、各部のパーツを新しい物に変えてνガンダム・ヴレイブ+へと改修し性能は大幅に上がっているが、それでもHi−νガンダム・ヴレイブの方が高性能な辺り、その優秀さが伺えるだろう。

 テストを終えると四季はヴレイブ+を解除する。ヴレイブの予備機として何時使うか分からないので、時々テストするに越した事は無い。
 偶には昔使っていた機体を使うのも悪くないと思いながら、戻ろうとすると。

「お疲れ様」

 後ろから詩乃から声をかけられる。その声に気付いて振り返るが……彼女の表情を見て凍り付いてしまう。

「あ、あの……詩乃さん?」

「どうしたの?」

「ナニヲ怒ッテイラッシャルノデショウカ?」

 笑顔を浮べながら怒るという器用な真似をしている詩乃を見て思わず片言になってしまう四季だった。

「アスナと空から聞いたんだけど……」

「えっと……」

 何の事かと思って疑問に思うが、あの二人の友人がIS学園に通っていても不思議では無いだろう。

「『学年別トーナメントの優勝者は男性操縦者の誰かと交際できる』ってどう言う事?」

「え゛?」

 当然ながら何時の間にか広がっている噂話だが、四季も出所が分からなくて困っている話でもある。
 噂の原因は秋八と箒なのだが、そんな事は四季は知る由もない。

「い、いや……オレも何時の間にか広がっていて詳しい事は……」

「勝って」

「はい?」

「そのトーナメント、絶対に優勝しないと許さないわよ」

「えっと……」

 微かに震える声で言い切る言葉に彼女の中の不安の感情を正しく理解する。

「分かった。詩乃の為に優勝してみせる」

 DEMの名だけでは無く、詩乃の願いまで背負った以上……四季に優勝以外はありえない。

「勝利の栄光を(詩乃)に捧げる」

 騎士ガンダムの影響か……ちょっと気障な台詞で彼女に優勝する事を誓うのだった。








「「…………」」

 翌日……IS学園の教室で何とも言えない表情を浮べている四季とラウラの姿があった。先日、トーナメントで決着をつけると言う約束を交わした訳だが……目の前の張り紙には、『緊急告知』の見出しと共に『タッグトーナメント』に変更になった旨が書かれていた。

「一対一じゃなくなったな」

「ふん、そんな物は関係ない」

「……だけど組んだ相手によって戦況は大きく変わるな。関係ないとは言えある程度取り決めをしておいた方が良いんじゃないのか? オレやセシリアの武装は正しく理解すればお前との相性は最悪なんだか」

「ぐっ……お前
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