暁 〜小説投稿サイト〜
有栖キャロの小学校物語
第12話 エローシュ君達の幼稚園時代
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がセットした。そうすればいじめていた事に言い訳出来ないだろ」

「伸也………」

やったことは良い事なんだろうけど、幼稚園児のやることではない。
むしろ大人でもこんな事するだろうか………

「取り敢えずこの子達の親と相談して、弁償の相談といじめの事をじっくり話したいと思います」
「はい、どうかよろしくお願いします」

私は先生に頭を下げてお願いした。
ここからは先生に任せればいいでしょう。カメラは佐助君の物だから関係無いだろうしね………
でも使ってたのは伸也だから関係ある?

まあ今はいいか。

「さ、伸也帰りましょ」

「ああ。………母さんちょっと待って」

そう言って伸也は佐助君の方へ向かった。

「改めて俺は江口伸也」

「小岩井佐助」

「「これからよろしく」」

そう言って2人は固く握手をしたのだった………









「そんな事があったんですか………」
「そこからはもうずっと佐助君と一緒よ。笑うようにもなったし、こっちはとても安心したわ」
「けど、エローシュそのときからえげつない………」
「容赦ないね………」
「伸也君って幼稚園の頃からそんな事してたんだ………」

お母さんの話を聞いていて私達4人は驚いてばかりでした。
佐助君がいじめられてたっていう事も驚きですが、今と変わらないえげつないエローシュ君にも驚きです。

そう言えば………

「夏穂ちゃんはいつから2人と一緒に?」
「それは私が説明するわ………」

エローシュ君のお母さんに聞いたのですが、返事をしたのは帰ってきた夏穂ちゃんでした。

「あんまり話したくない出来事なんだけどね」

苦笑いしながらそう言って、夏穂ちゃんは話し始めました………
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