第12話 エローシュ君達の幼稚園時代
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数時間前………
「暇だ………」
教室を抜け出して、体育館の二階で転がってる俺。
幼稚園は暇だ………
「というか何で転生とかさせられたかな………」
面白そうだから了承したけどまさか赤ちゃんからやり直すとは………
おかげで羞恥プレイは意外と………でも母さん美人だったから結構役得………
って駄目だろ俺!?
母親になんてことを…………
「おい、何とか言えよ!!」
「暗くて気持ち悪いんだよお前!!」
ん?何か体育館裏が騒がしいな………
俺は、窓を開けて外を覗き込んだ。
「何だよお前、何か言えよ!!」
ガキ大将の子が僕を蹴ってくる。
僕が抵抗しないことをいいことに好き放題だ。
取り巻き2人も楽しそうにやっている。
「でも何も言わないからこうやって好き放題出来るんだけどな!」
「こんなことバレたらママやパパに何を言われるか………」
「でも楽しいよな!」
コイツら腐ってる………
反撃してもいいけど、僕は父に小さい頃から色々と仕込まれてる。
故にこんな奴らなんて簡単にやっつけられるけど、父には絶対に人に向かって力を使うなと言いつけられてる。
「ぐっ!?」
「もう飽きたし行こうぜ」
「そうだな」
「行こう行こう」
どうやらやっと飽きてくれたみたいだ。
やれやれ…………
そんな時だった。
「ボロボロだなお前………」
一人の園児が声をかけてきた。
暇だし少し気になった俺は下に降りて、様子を見に行った。
下に降りると既に、いじめていた奴らはどこかへ行ったらしく、痛々しく傷の残った少年だけが残っていた。
「ボロボロだなお前………」
「誰………?」
「俺は江口伸也、年中のもも組だ」
「僕は小岩井佐助………年中、もも組」
「同じもも組!?知らなかったんだけど………」
「こっちこそ………」
「………」
「………」
会話続かねえ………
「えっと………何でいじめられてたんだ?」
「暗くて気持ち悪いらしい………」
う〜ん、気持ち悪いね………
こういう子も普通に居るだろうし、気にする必要も無いだろう。
だけどガキには分からないものなんだろうな………
「なあ佐助………?」
「何?」
「一つやり返さないか?」
「暴力はいけない………」
「誰か暴力なんて振るうかよ。俺は頭脳派なんだよ」
俺は自分の頭を指差し、不敵に笑ってやった………
「一体何があったのですか!?」
「中谷君達が伸也君達に………」
「伸也が何か………?」
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