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トリコロール
第四章

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「一緒ね」
「それ真似してる人多いとか」
「それもあるの」
「ガンダムって女の人にも人気あるから」
 長く続いていて数多くのシリーズ作品が出ていて今にも続いている、そこまでの作品で人気があるキャラクターも多いからだ。
「だからね」
「ガンダムのこともあって」
「それ?あと古いけれど」 
 さらに言う綾だった。
「ベルサイユの薔薇とか」
「その漫画もあるの」
「誰でも知ってる漫画だし」
 古いことは古いがだ、何しろ古典的名作だ。宝塚では今でも上演されていてオスカルは永遠のヒロインになっている。
「これの影響もあるんじゃ」
「あれは本当にフランスだからね」
 フランスの国旗がトリコロールになる話だ、まさに。
「革命で」
「後は風水とか」
「中国の」
「それもあるし」
「青、白、赤は」
「そこに黒と黄色も入るけれどね」
 五行思想である、中国の風水にはこの五行思想も強く入っているのだ。
「だからね」
「それもあって」
「そう、この三色の配色はね」
「多いのね」
「そうかも知れないわね」
 綾は明日香に考える顔で話していった。
「他にも三色共よく使われる色だし」
「それを言うとね」
「青も白も赤もでしょ」
「光の三原色だし」
 絵の具だとこれが青、黄、赤になる。
「そうね」
「だからじゃない?」
「ポピュラーな色なのね」
「だからじゃない?」
「折角これはいいって思って」
 明日香は綾とここまで話してだ、そのうえで。
 自分のその服、自慢だったトリコロール配色の組み合わせを見直して微妙な顔になってそのうえでこう言ったのだった。
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