第三章
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屋には来るなって言って」
「私もそうだったのよ」
「そんなこともあるか」
智和は達観した様にしてだ、食事に箸を向けつつ言った。
「生きていると、特に一人暮らしだと」
「そうよね」
「それで油断してたらな」
「二人で暮らしていてもね」
「なるな」
「忙しいとね」
「それでも気をつけるか」
智和は妻にこうも言った。
「さもないとそうしたことになるからな」
「そうね、お互いにね」
「全く、何かって思えば」
「何てないことだったわね」
「本当にそうだな」
笑って言う智和だった、やれやれという笑顔で。それは美由紀も同じでだった、お互いにそうした笑顔で夕食を食べた。掃除はしておこうと思いつつ。
どっちも無理 完
2016・6・18
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