プロローグ
始まりはテンプレトラック
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前略、死にました。トラックに引かれて。死んだ…………しかし、現在進行形で思考ができる。何故だ?あっ、そうか死んだって言うのは錯かk───
「なに勘違いしてるんですか?きっちり死んでますよー」
……え?
「え?じゃなくて死んでるんですよ、現実逃避は止めてくださいよー」
誰もいなかった筈なのに、女性の声が聴こえてきた。しかし、姿が見えない。──というか、そもそも視界が真っ暗で何も見えない。
「あー、今は目が見えてないんでしたね。ハイ、これで見えます?」
女性がそう言うと、真っ暗だった世界に少しずつ光が射し込んで、視えるようになった──って薄い!!!何がって女性が着ている服がうっすら透けてる布みたいな服なんだよ!胸が強調され……あれ?…………胸は何処に?
「次、同じことを考えたら魂そのものを消しますよ?」
アッハイ。じゃなくてッ!一言も喋ってないのに会話が成立してる?て言うか、そもそも喋れないんだけど!?
「それはあなたが今、魂のみの存在だからです」
成る程。納得……出来るわけねーだろ!つーか誰だよ!露出狂か!
「言い忘れてましたね、私は転生の神です。露出狂じゃありません」
転生……だと……!?本当なのか!?何処に転生出来るんだ!?
「“僕のヒーローアカデミア”そう呼ばれている世界ですね。それより、転生って聞いてむしろ楽しそうですね」
そりゃ、トラックに引かれてDEAD ENDは転生のテンプレでしょ!
「さ、さっきから怒ったり喜んだりテンションが高すぎて若干退きますね……。まぁ、とりあえず特典の方を三つどうぞ」
女神が記入用紙とペンを取り出しながら話す。
ほう、三つもか?ならば…………………………イケメンにすること!多彩な才能!あと、強い個性をお願いします!!!
「あ、イケメン、つまり……美形になるのは転生の標準仕様なのでもう一個ありますよ?」
あ、そうなの?
「はい、転生ってこちらの手違いで死んでしまった方への処置なのでそれくらいはします」
女神がそう申し訳無さそうにして言う。
そうか、なら…………
「なら?」
……雄英入学出来るようにして!クラスはAで!
「分かりました。それではこの用紙を奥の部屋に機械があるのでそれに入れて下さい」
女神がそう言うと、何もなかった空間に扉が現れた。続き、女神がさっきから書いていた用紙を受け取る。てゆーか喋れないのにものはもてるのな。
「いってらっしゃーい」
女神の笑顔を背に俺は扉を開けた。
◇
扉の奥には5メートルはありそうなデカイ機械があり、真ん中に丁寧に”挿入口“、その少し下に”取出口“と書いてあった。親切。
丁寧設計の機械に女神に貰
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