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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
17話『犠牲』
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ュナスモンに合流した四季の言葉にデュナスモンはそう答えると、手の中に有る“それ”を四季へと見せる。

「こいつは『ブレイドクワガーモン』だ。成熟期ながら群に襲われれば究極体すら切り殺されると言われているデジモンだ」

「……究極体すらって!?」

「ああ。こいつは全身がクロンデジゾイドになっているのだからな」

「なるほど……オレの場合、下手したら絶対防御も意味無く死にそうだな」

 デュナスモンの言葉の意味を正しく理解してしまう。僅かなコーティングだけで強靭な防御力を与えられるクロンデジゾイド。
 人工的にDEMでも精製する為の研究が行われているデジタルワールド特有の金属だが、まさか成熟期で全身クロンデジゾイドと言うトンでもない固体が存在しているとは思わなかった。

「それにしても。なるほど……キラービット達はブレイドクワガーモンで確実に獲物を仕留める為の囮か」

 キラービット達を倒せる敵は不意打ちのブレイドクワガーモンで仕留めると言う罠だったのだろう。罠自体は単純だが一撃必殺の破壊力を有していると言うのは厄介だ。

 罠に失敗した事を悟ったのかキラービット達の動きが変化する。周囲を取り囲む様に飛んでいた固体達が四季とデュナスモンを取り囲み、一斉に円を書くように飛翔する。

「デュナスモン! キラービット達はオレが相手をする、キャノンビーモンを頼む!」

「おう!」

 円を書く様に飛翔するキラービット達が一匹ずつ円から飛び出して四季達に襲い掛かるが。

「ガンダム剣技……波動剣!」

 両手にブレードを持った四季の波動剣によって向かって来るキラービット達を撃ち落す。そして、デュナスモンはキャノンビーモンの居る方向へと向かって再び飛翔する。それを脅威に感じたキラービット達が巣としているキャノンビーモンのコンテナより飛び出し、巨大な蜂の球の中に閉じ込められる形となる。

「その程度……オレの脅威では無い! ブレス・オブ・ワイバーン!!!」

 デュナスモンを阻止しようとしたキラービット達だが、巨大な光の翼竜となったデュナスモンによって吹飛ばされていく。そして、

「キャノンビーモン、今助けてやる」

 デュナスモンはキャノンビーモンへと肉薄、右腕をキャノンビーモンへと突きつけ、静かにそう継げる。

「ドラゴンズ・ロア!」

 完全体と究極体……圧倒的な格上のデジモンであるデュナスモンより放たれた一閃がキャノンビーモンを貫き、キャノンビーモンをデータの塵へと変えて行った。

「あの状況で広範囲に影響のある技を使うなよ……って、どうしたんだ?」

 キラービット達を纏めて吹飛ばした大技に巻き込まれたことに対して抗議の声を上げるが、それよりもデュナスモンの様子が可笑しい事に気が
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