暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
17話『犠牲』
[5/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
奴等の仕業か」
『ところで四季よ』
「どうした、デュナスモン」
『確か、さっきお前はこいつ等は群で行動するといっていたな?』
「ああ」
『だったら……出てくるんじゃないのか? 他の固体が』
「っ!?」
デュナスモンの言葉に思わず背筋が凍る。それと同時に後ろから無数の羽音が響いてきた。
「で、出たぁ!?」
慌ててヴレイブを展開して飛翔する。現実世界への影響がわからないので下手に飛び道具は使えない。地道にブレードだけで戦うしかないのが現状だ。はっきり言って群で行動するキラービット相手には不利としか言いようが無い。
キラービットの群に対応しながら新たに襲ってくる体の横に複数の触手を持つモンスター、『ギガンローパー』をビームライフルの一撃で倒すと、奥の方に妙な羽音が聞こえて来たので、其方を覗き込む。
「っ!? こんな所に有るから予想できていたけど……結構きついな」
過去のエルガとの戦いは直接参加していない太一達にも見せられたので、知識としては知っているだろうが、あまり気持ち良い光景ではない。
其処でキラービット達に囲まれながら倒れているのは、この路地裏で屯していたであろう数人の不良と思わしき男女達……辛うじて息は有るだろうが、殆ど動いていないのはキラービットによる毒による物だろう。
『どうする?』
「……この擬似デジタル空間を形成しているボスを叩く方を優先する。流石に助けた所で運び出すのは無理だ」
彼らを抱えながらモンスターとの戦闘を介しながら出入り口に向かうのは無理だと判断する。流石に倒れているのが一人や二人では無い以上、自分とデュナスモンだけでの救助は無理だろう。後から救援に来る者達か一刻も早い此処のボスの撃破に集注した方が助けられる可能性が高い。
救援に来るのが誰になるのかは分からないが、入口付近のキラービット達には注意する様に、との連絡が出来ないのは拙い。
「彼らは可哀想だけど先を急ごう」
『ああ』
それでも、と思って威力を絞ったビームライフルで不良達の周囲に集まっていたキラービットを一匹打ち抜き、相手の注意を己へと引き付ける。
「急ごう!」
『ああ!』
デュナスモンからの強い返事を聞くマシガンモードのビームライフルで居ってくるキラービットの群を纏めて撃ち抜く。
(モンスターの動きは組織的じゃない。群のボスはそれほど上位の固体じゃないのか?)
エルガによって支配されていた時のモンスター達はどの固体も組織的に行動していた。本能だけで動いている今のモンスター達は数こそ厄介だが、纏めて倒し易いとも言える。
「どっちにしても、折角の詩乃とのデートを邪魔してくれたんだ、ただじゃ済ませない!」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ