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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#29
ETERNAL PUNISHMENT〜PHANTOM BLOOD NIGTMARE]W〜
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ョンガリ・Aは吐き捨てた。
 美女の振る舞いにではなく、その 「意図」 に対して。
(露骨な陽動だが、それなりに効果は発揮している……
アノ女のスピード、身のこなし、歴戦の勘、
まるで射程距離のない『星 の 白 金(スター・プラチナ)』 だ……
闇 蒼 の 月(ダークブルー・ムーン)” とはよく云ったものよ……)  
 一度照準器から眼を離し、体勢を整えて別の 「標的」 に向ける。
 遠間からでも、鮮明に映る中性的な美男子。
 対照的にこちらは無言、気配も静かに建物の影へ身を潜ませ、
こちらの動向を窺っている。
 共通しているのは、どちらにも一切の隙なし。
 遮蔽物、死角の多い都市の街中では、目標の捕捉は困難を極める。
 一迅の戦風が、その中間を流れた。
 ジョンガリ・Aは、ソレを(つぶさ) に掴み取った、正確に 『感知』 した。
 そして今、互いの相対距離は1000、
ここから先は、その 「距離」 の取り合い。
 照準の射程をゼロにした者、或いは保ち得た者、
何れかが最終的な勝者となる。
 尚この場合、マージョリーが極大焔儀で付近一帯を
焼き払うという選択肢は除外される。
 相手のジョンガリ・Aはスタンド使いである以前に
超一流の狙撃者(スナイパー)
故に自分が 「狙撃」 されるのは本末転倒もいいところ。
 折角特定した位置から相手が「逃げる」のは
マージョリーにとっても大きな損失。
 確実に殺す為には、今の場所に “居てもらわなければ” 困るのだ。
 無論ジョンガリ・Aもその事は承知の上、
マージョリーが妙な素振りを見せれば
すかさず銃弾一斉掃射後の「転進」のため緊張感を研ぎ澄ませるも、
あくまで任務完遂のため、己の 『切り札』 に手を伸ばす。
「フン……空条 承太郎を始末するまで温存しておきたかったが、
仕方あるまい。“使う” か……」
 意識を窓の外に置きながら、
ジョンガリ・Aは背後に並ぶ無数の重兵器を見回した。
 殺戮の狂気で磨き抜かれた表面を一瞥した後、
倒錯に打ち震えた残虐な笑みを浮かべる。
 本当に優れた 『兵士』 とは、
万を越える一個師団を 「単独」 で壊滅出来ると云う。
 また、如何なる死地に於いても必ず生還し、
寧ろ戦場の凄惨さに比例してその潜在力を
発揮するとも()われる。
 嘗て軍の特殊部隊に属していたジョンガリ・A(名も無き者)は、
まさしくその地獄から生還を果たした真の兵 士(ソルジャー)
 一対二の状況、スタンド使いとフレイムヘイズの異能混成、
地の利の不完、以上を差し引いても、彼には “いつもの事” だった。






【2】


「銃声 (正確には着弾による反響音) が、しなくなった…
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