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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
15話『授業風景2』
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いぞ」

「貴様には無くても私に……って良いのか?」

「いや、断る理由は無いし」

 四季の返答が予想外だったのだろう、一切の迷いの無い肯定に逆にラウラの方が動揺してしまっていた。
 そもそも、理由と言うのなら四季にはラウラと戦う理由が幾つもある。一つは束からの依頼。ドイツの新型に搭載されているらしいVTシステムの完全なる破壊。一つはドイツの第三世代機のデータ収集。何より……どうも四季は根本的に戦闘狂(バトルマニア)の気質が有るようだ。

 なるべく完全破壊……少なくとも、VTシステムに関係する部分だけは徹底的に破壊する必要が有る分、向こうから戦いを挑んでくれなければやり辛い上、なるべく学園公認の試合でそれをするのも避けたいと思っていた。どうやって戦闘に持ち込むかと考えていたが、向こうから挑んできてくれるというのなら大歓迎だ。

「そ、そうか……それならアリー「ほら」……なんだこれは?」

 突然渡された特定の数字の羅列が書かれたメモ用紙に疑問を浮べるが、

「いや、オレの連絡先。外出許可を学園側から貰った連絡をくれ。DEMの方でアリーナを確保しておく」

「……今からではないのか?」

「いや、学園で遣り合ったら邪魔が入るだろう」

 主に生徒とか教師とか。流石に専用機二機による本気のバトルを他の生徒も大勢居るアリーナのど真ん中で始めるわけには行かない。何より、結構派手に破壊する必要が有りそうなので、教師の邪魔も入らない方が良い。

「…………ところで……なんでバイクに乗っているんだ? いや、それ以前にそのバイク無人で走ってなかったか?」

「何って? 帰るだけだけど、オレは学園側から特例を貰っていてな。あと、バイクは……」

「TORI!」

「AI制御されているんだ」

 バイクから飛び降りて羽を挙げて挨拶するTORIの姿に暫く唖然とするラウラだったが、再起動出来たのは四季が走り去ってから数分後だった。

「…………。ふざけるなー! あの屈辱は必ず晴らしてやるからなー!」

 既に小さくなっている四季の背中に向かってそう叫ぶラウラの姿を、周囲の生徒達は生暖かい視線で見て居たそうな。急いで外出の手続きを行う事にしたラウラだったそうな。

 秋八と一夏……特に一夏に対して並々ならぬ敵意を持つラウラとしては、今朝の一件も有って先ずは一年最強と噂されている四季を叩き潰そうと考えていたわけだが、出鼻をくじかれる形となった。

 まあ、四季は四季で、

「頼む、四季……オレにお前の技を教えてくれ!」

 一夏に呼び止められてそう頭を下げて頼まれていた。






(認めない! 認めない! 認めるものか!!!)

 トーナメントが近い為に殆ど人が居ない剣道場
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