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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
15話『授業風景2』
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けど……知識と現実は別物だね……」

 四季をはじめ一夏と秋八の班では『運ぶのは男の役目』と当然の様に思って彼ら一人に運ばせていたりする。その結果、息も絶え絶えになっているのが一夏と秋八で、一人だけ息一つ切らしていないのが四季である。
 ダークマスターズとの戦いこそ経験していないとは言え、小学生の時分でのデジタルワールドを冒険をはじめ、世界を飛び回りエレメンタルの神器を探し廻ったエルガとの戦い、更にはガンダム達による訓練……基礎体力作りは重点的に行なっているのだから、体力に関しても二人よりもある。

「でも、一兄。女の子に運ばせるのも可笑しくないか?」

「いや、確かにオレが運ばないで女子に運ばせるのも普通に可笑しいから良いけど」

 そう言った一夏の視線の先にはシャルルの姿があった。『デュノアくんそんなことさせられない!』『私達で運ぶから!!!』とシャルルの班では女子がみんなで運んでいた。

(え? なんかシャルルだけ扱いが結構違う? ……まあいいか)

 まあ、貴公子……王子様然としたシャルルに力仕事をさせると言うのも似合わない気がするが。

「まあ、訓練機の運搬も体力づくりにはなるからな、一兄ももう少し基礎体力を付け直した方がいいと思うよ」

 流石にガンダム達による訓練メニュー……七星天剣流やらガンダム族の剣技の会得の為の体力づくりは遣り過ぎの域にあるだろ……。

 警戒対象の為になるべく一緒に行動する事を避けているシャルルを一夏と秋八が一緒に着替えに行こうと誘っているが、当のシャルルは機体の微調整をしたいからと言って断っている。

(……隠す気無さそうだな……ホント)

「シャルルの奴、妙にシャイなんだよな〜。お坊ちゃん育ちで慣れてないのかな……? 男同士なんだし、もっと親睦深めないとな。なあ、四季、秋八?」

「あ、ああ……そうだね、一夏兄さん」

「ああ、うん……その内にね、一兄」

 一夏の言葉にそう返す秋八と四季。そんな形で授業は終ったのだった。








 その日の授業も無事終わり……ストレス(秋八と千冬)から開放された四季は、何時もの様にTORIによってコントロールされているバイクに乗り込む。無人で疾走するバイクにも慣れた様子のIS学園の生徒達を他所にヘルメットを手に取った時、

「おい」

「ん?」

 後ろから何か聞き覚えの有る声がかけられる。……誰かと思って其方を振り向くと其処には、予想通り転校生のラウラの姿が有った。
 高圧的な視線を四季へと向けているが、どうもラウラの方が背が低い分四季が見下ろしている状況の為、高圧的に見上げていると言う状況に陥っている。

「貴様も専用機持ちだそうだな? ならば話が早い、私と戦え」

「い
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