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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
15話『授業風景2』
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が四季たる由縁だ。

 箒が所属している秋八の班では四季の版図に多様な事になっていて、真耶先生の『仕方ないので織斑君が乗せてあげて下さい』と言う指示に箒が反論しているが、それは四季の班には関わりが無いので省略する。

 そもそも、Hi−νガンダム・ヴレイブは全身装甲のIS。お姫様抱っこと言う体制でもロボットに抱っこされている様な物であるのだが、されている生徒も特に気にしていない様子だ。……その姿が妙に様になっていたり、手馴れているように見えるのは普段からしているからだろうか……詩乃さん相手に。

 まあ、二人目の生徒も問題なく進んでいくが……

「ほっ」

「……あー、しゃがむ様に心がけてくれ、次は」

「いや、まあ、他の女子の視線が強制力を持っていて……」

 彼女の言葉に大体状況を察してしまう四季だった。まあ、たいした手間でもないのでさっさと運ぶ事にする。

「えへへへ〜ありがとね、しーちゃん」

 特徴的な仇名で呼んでくるクラスメイト……『布仏 本音』にどう致しましてと返しておく。小動物チックな癒し系な少女だが……当初は更識と関わりのある家の出身なので警戒していたが、最近では妙に警戒が解けているから不思議だ。
 これが意図的な事ならば恐ろしいが、意図が一切無く行っているとしたらそれはそれで恐ろしい。

 そんな彼女は他の生徒と比べて、簡単な動作だけだがかなり上手かった。解けてはいるが一応は警戒対象(更識家)の関係者なので、警戒し無いと言う選択肢は出来ない。

(……それにしても)

 ふと、他の班の様子を見てみるとラウラの班が遅れていた。それに続いて一夏、秋八と言った順番に遅れている。……まあ、本来ならばしゃがむ所を立ったまま装着解除しているのだから、遅れるのも無理は無いだろう。だが、ラウラの班が遅れているのは彼女の纏っている雰囲気が原因である事は間違いない。

 ……まあ、遅れはしたものの一応は授業時間内に全員が終った。流石に放課後居残りは誰もが嫌なのだろう。

「午後は今日使った訓練機の整備を行なうので、各人格納庫で班別に集合すること。専用機持ちは訓練機と自機の両方を見る様に。では解散!」

 授業の最後に千冬のその言葉で占められる。そんな中、秋八と一夏はすっかり息を切らしているが……その利用は一つ、

「一兄……流石にあの程度で息を切らすなんて体力不足じゃないか?」

「し、四季…………あ、あの程度って、あれが……かよ?」

「……いや、あれをあの程度って、君はどれだけ体力が有るんだい……」

 四季の言葉に息も絶え絶えになりながら息一つ乱していない四季の姿に本気でそう聞く一夏と秋八の二人だった。


「あー……あんなに重いとは……」

「し……知ってはいた
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