異世界に飛ばされるわけがない
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
」
「ずっと言ってたよ!」
幼稚園から同じということは家も近く、帰り道も同じなのでいつも帰りはいつも一緒だ
そして、時々こうやって彼女がいう店に寄って奢らされる事が多々ある
「ねぇ、透!進路決めた?」
「んー…まぁぼちぼち…」
「ぼちぼちって…あんたねぇー」
彼女の言いたいことは分かる、もう高校2年の夏
高3になったら迷ってる暇なんかない、遊んでる暇も
「んーでも、やりたいことないんだよな…俺 」
やりたい事、目標、夢、そんなものを考えたことは小学生以来かもしれない
いや、あったとしてもそれは全部夢で終わる
やる気だけじゃどうにもならない…
「才能がないと…」
「才能?なんで?」
「才能があったらそれが夢になったり、目標になるだろう?それなら楽でいいよなって」
愚痴混じりの透の発言に彼女は笑う
「才能が無かったら夢とか目標にしちゃダメなの?」
「んーどうだろうな…無駄だったていう結末なら俺は目標にしないな…」
川沿いを歩きながら自分の愚痴と嫉妬を吐き出す
それをしっかり聞いてくれるのは横にいる彼女だけ
だから、こうやって真の底から話せる
「あっそうだ!透って小学生の時は勇者になるのが夢だったよね?」
彼女は笑いながら小学生の頃の作文の話を持ち出す
「ほんといつの話だよ 、けどそんなのあったな…急に異世界へ飛ばされて勇者になってお姫様と結婚して、魔王倒すのは後回し!って子供の頃の俺平和ボケしすぎだろ…」
「なにそれっ、面白っ、急に異世界に飛ばされるとか強引な設定も面白いよね」
「強引なのも嫌いじゃないな!分かんないぜ急に異世界に飛ばされたりしてみたり!」
目の前には巨大な門がありその先にはディズニーランドでしか見た事がない城が建っていたのだ
周りにも知らない風景が広がっていて、青崎恵はいなくなり、自分だけがただ1人
「もしかして、今のフラグってた?」
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ